「名探偵コナン 業火の向日葵」静野孔文監督、高山みなみ、山口勝平インタビュー“名画を巡るコナンVSキッド”

インタビュー

劇場シリーズ19作目となる『名探偵コナン 業火の向日葵』が、4月18日より全国公開となった。1997年以来、毎年公開される劇場シリーズは、いずれも大ヒットとなっている。本作も好調なスタート切っている。
映画のみどころは、名画である。ゴッホの傑作「ひまわり」を題材にアートミステリーを繰り広げる。ゴッホが描いた7枚の「ひまわり」、そして第二次世界大戦で焼失したとされる1枚が世に現れたことからさまざまな謎めいた事件が起きる。人気キャラクターの怪盗キッドの登場も話題だ。
今回、そんな映画の制作の指揮を執った静野孔文監督、そして江戸川コナン役の高山みなみさんとキッド役の山口勝平さん、ライバルを演じる2人のキャストにお集まりいただいた。『業火の向日葵』の見どころ、コナンVSキッドなどについて伺った。
[取材・構成=川俣綾加]

『名探偵コナン 業火の向日葵』
http://www.conan-movie.jp/index.html

■ アートミステリーに挑戦した『業火の向日葵』

――アニメ!アニメ!(以下、AA)
これまで多くのシリーズがありましたが、『業火の向日葵』はアートミステリーとしました。その経緯を教えてください。

静野孔文監督(以下、静野)
もとは脚本の櫻井武晴さんからのアイデアです。ゴッホは一番日本人になじみのある画家であり、損保ジャパン日本興亜美術館に「ひまわり」が常設展示されているということもあって、「ひまわり」でいこうという話になりました。

――序盤に一つの山場があり、後半もさらに盛り上がるシーンがあって、スタートから終わりまでとてもあっという間に感じました。

山口勝平さん(以下、山口)
自分も演じているし、ストーリーはわかっているはずなのですが、手に汗握るシーンはハラハラしますね。スタッフのみなさんが長年この作品に携わっている方々が見せ所をよく心得ていらして、すごいなと思いながら観ました。

高山みなみさん(以下、高山)
アニメになる以前は尺が長く、監督が断腸の思いでカットして出来上がったのがこの作品です。展開も早いし、アクションもスピード感があるし、密度の濃いものになりました。

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――今作のみどころは何でしょうか?

山口
アートミステリーということで、コナンシリーズでは扱ったことのない題材の中でミステリーを繰り広げています。キッドが登場することで画面に大きな動きが出ているのでそこも楽しんでもらえると嬉しいですね。

高山
地上から空までの空間を駆使したアクションですね。劇場版はテレビよりお話のスケールが大きく、スクリーンならではの迫力もありますが、キッドの空でのアクションが加わることで、世界がより立体的になっています。そこが見どころの一つですね。

――長い期間、一緒に「コナン」を作っているかと思いますが現場はどのような雰囲気ですか?

静野
自分はまだ入って……、まだ、といってももう5年経ちますが、作品自体は20年以上続いているものなので隅々までは知りつくしていないと思います。このキャラクターはこうやってしゃべる、きっとこう言うだろうという部分は、毎回アフレコでキャストのみなさんに教えてもらっています。そのキャラクターがどんな風に喋るのか、現場で教えてもらうことが多いですね。

――高山さん、山口さんの2人から見た静野監督はどういう印象でしょうか。

高山
鬼才です。常にこちらの予想の上をいく作品に驚かされます。作品同様、大胆且つ繊細なんでしょうね。アフレコの時もダビングの時も、細かい指示を出されてますね。セリフや動きも相談させて頂いてます。当たり前ですが、厚みのある完成形のビジョンがきっちり見えているから出来ることですよね。

山口
クオリティに対してどこまでも真摯。すごく恥ずかしがり屋で言葉少なに語るタイプですが、柔軟な人です。こちらが提示した考えに対して、柔軟に歩み寄りを見せてくださる監督なので、いつもストレスなくアフレコにのぞめています。

――山口さんはキッドと新一両方を演じていますが、難しさを感じることはありますか?

山口
最初の頃はどう演じるかと悩みましたね、何せ彼(キッド)はとてもかっこいいですから。自分にないものをたくさん引き出さないといけなくて、最初は照れるんですよ。でも、今はキッドも新一も両方演じることができて役者冥利に尽きるというか。こんなに美味しい役を演じていいの!? と(笑)。
新一とキッドの演じる上での違いは、今では自然と出せていると思います。今作では“そのまま新一”であったり“キッドのエッセンスが入った新一”であったり色々なさじ加減があったので、演じていて楽しかったです。

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(C)2015 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
《川俣綾加》

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