脚本家・加藤陽一による体験講座『妖怪ウォッチ』『アイカツ!』のヒット脚本術とは@AnimeJapan 2015 3ページ目 | アニメ!アニメ!

脚本家・加藤陽一による体験講座『妖怪ウォッチ』『アイカツ!』のヒット脚本術とは@AnimeJapan 2015

AnimeJapan 2015に脚本家の加藤陽一氏がシナリオライター志望者向けの体験講座を行った。「『妖怪ウォッチ』『アイカツ!』にみるヒットアニメ脚本術」と題し、アニメシナリオライター志望者が集まった。

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■ まずは書いてみよう

最後にQ&Aのコーナーだ。加藤氏は映画を見る際も、純粋に楽しんで見るという。また、脚本執筆の際に参考になるテレビ番組は海外TVドラマと答えた。『妖怪ウォッチ』の話数構成で気をつけていることは、ギャグを量産できるシチュエーションを最初に用意することだそうだ。
企画や脚本執筆で気をつけていることは、決め台詞を作る際はキャラの特性と一致させること、視聴者目線でわかりやすく書くこと、原作がある場合は原作をとにかく大事にすること、だという。

加藤氏は実にきめ細やかにシナリオを書き進めているのだと実感した。作品毎に大切にしているポイントを変えている。その中で最大限「イメージを膨らませて」どんなやりとりが効果的かを想像する。最終的に「たのしんでもらう」ことを意識していることも印象的だった。

アニメのシナリオライターになるには現場にいることが重要だ。本講座で田中氏も「会議・打ち合わせの場にいられることは学ぶことも大きい」と、アニメの制作などの仕事をしながら脚本家にアプローチすることを薦めていた。
なお、加藤氏は「現場では脚本家は不足している。書いたものを送っちゃってもいいと思います」と語った。確実な方法ではないだろうが、そのくらいの意志を持っていることは重要ではないだろうか。ノーベル賞作家のバルガス=リョサも「まずは作品を途中で投げ出さずに完結させること」と言っている。
加藤氏の講座内容をふまえつつ、楽しみながら書き上げる。そうすればどこかの賞に応募することも可能だ。講座の参加者から次代の人気作家が出ることを期待したい。
《細川洋平》
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