“ARISEの素子は可愛さがある” ホセ役の鈴木達央さんに訊く後編「攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears」 | アニメ!アニメ!

“ARISEの素子は可愛さがある” ホセ役の鈴木達央さんに訊く後編「攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears」

『攻殻機動隊ARISE』の最新作「border:3 Ghost Tears」。草薙素子の恋の相手は義体技師のホセ役を鈴木達央さんが担当した。その鈴木達央さんインタビュー後編は、草薙素子について、作品の見どころについて伺った。

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『攻殻機動隊ARISE』のシリーズ最新作「border:3 Ghost Tears」の大きな話題は今までクールな印象の強かった草薙素子が恋をするというものだ。
その恋の相手は義体技師の干頼晶(ホセ)役を人気の男性声優・鈴木達央さんが担当した。素子の恋人という難役に鈴木達央さんはどのように挑んだのかを伺うインタビュー。後編は、草薙素子について、作品の見どころについて伺った。

『攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears』
/ http://www.kokaku-a.jp/

■ 素子は面倒くさい女?!

―アニメ!アニメ!(以下AA)
草薙素子のような女性についてどのように思いますか?

―鈴木 
一言で言えば、一般世界で生きている人から見れば、凄い面倒くさい女だなって思います。
凄い面倒くさい女なんだけど、面倒くさいだけに留まらせない自我の強さとか信念を持って生きているんだと思うんです。

―AA
ARISEでもそれは同じですか?

―鈴木
今回は攻殻機動隊ができる前だから、若い分だけまだまだ未熟で、感情的に動くこともいっぱいあるし、判断が鈍る時もあります。攻殻機動隊が結成出来た後だと、なかなか見たことのない素子が描かれています。
ARISEの素子はすごくキュートだなって思う。まだ出来上がってないから可愛らしいなって。押井さんの劇場版の素子だったり、神山さんが作り上げた素子は、やはり監督のイメージもあるとは思うんです。ARISEの黄瀬さんの素子は、俺にとってはどこか可愛さがあるんだよね、まだ色んなモノが自分の中で決めきれてないからこその可愛さなんだなと思うと、俺はこの素子が一番好きかなって思う。

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―AA
本作の見どころをおねがいします。

―鈴木 
俺も好きで『border:1』、『border:2』と見させていただきました。ちょっとずつメンバーが増えていく、攻殻機動隊ファンだったらワクワクする、そういうカタルシスが今回もあります。もうひとつは今まで描かれてこなかった素子、人を好きになるというか好きになっちゃって振り回されている姿ですね。
今まで、任務で犯人に振り回されることはあったけれど、恋愛感情で人の気持ちに持ってかれて判断が鈍るとか、彼女自身が翻弄されるのはなかなかなかったと思うんです。そこがひとつの魅力だと思います。

―鈴木
それと『border:1』、『border:2』、『border:3』、どれも見れば見るほど、映像の中に没頭できるんです。没入感が半端なくなってくる。それは絵で戦っているアニメーターたちの並々ならぬもの、純度の濃さから来ているんだろうなって感じました。
映像見て、こうした人たちと仕事ができて、一緒に作品が作れたってすごく財産だなって思います。本来は、俺がこうして話すのも半分の意味しかないんです。やっぱり俺じゃ絵の話は出来ないんです。絵の話ができないってことは、ARISEの魅力の2/3くらいが削がれちゃっている。俺がわかっている部分はこうして話しているんですけど、それでは足りない。だから本当はもっともっと一緒に作った仲間と話せたらいいなと思ったりします。そう思わせるのも魅力のひとつかな(笑)。

―AA
最後に作品を楽しみにしているみなさんにメッセージをお願いします。

―鈴木 
全世界に「攻殻機動隊」に対してものすごい想いのあるファンの方々がたくさんいるでしょう。そういう方たちに是非見て欲しいです。
『攻殻機動隊 ARISE』は、こんなにも熱量が高くて、何かを残していこうって気持ちで作っている作品です。こだわって作った作品がどういうものなのか、是非見てもらえたら俺はすごく嬉しいです。

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