“方言だからこそオチになる”「47都道府犬R」 西川和宏監督、小倉唯さん、西明日香さんインタビュー 後編

インタビュー

2014年1月から3月にテレビアニメが放送された『47都道府犬R』のBlu-rayとDVDが5月21日に発売される。「各都道府県を象徴するモチーフと犬を噛みあわせたキャラクター」「ご当地出身の声優が演じる」という作品だ。
Blu-rayとDVD発売を記念し、作品の魅力や普段の方言について、西川和宏監督、群馬犬役の小倉唯さん、兵庫犬役の西明日香さんの3人に伺ったインタビューの後編をお届けする。
[取材・構成=川俣綾加]

『47都道府犬R』
/http://www.ntv.co.jp/inuneko/dog/

■ 方言だからこそオチになる

―アニメ!アニメ!(以下、AA)
ご自身が話す方言の中で気に入っているフレーズは?

―西川和宏監督(以下、西川)
「なんでやねん」ですね、やっぱり。

―西明日香さん(以下、西)
一番使いますよね。私も「なんでやねん」です。もう一つは「負けたらあかんで!」です。21話「すぴーどらいふ」の甲子園で応援している兵庫犬が叫んでいた台詞なんですが、野球を応援する時「関西弁だとみんなこんな感じなんだろうな」と私も甲子園にいるような気持ちで応援させてもらって、すごく印象に残っています。

―小倉唯さん(以下、小倉)
群馬弁は「そうなん」「何してるん」とか、語尾に「ん」がつくことが多いんです。そういうフレーズが多いので群馬弁のリズム感も出せたかなと思っていて、気に入っています。

―西川
群馬は「~だいね」のように、訛っている言葉が楽しいですね。茨城も「~だっぺ」という語尾があると、可愛らしいほっこりする訛りでいいなと思いました。

―AA
訛りはなかなかマネできないので、その県出身の方が演じる楽しさがありますよね。

―西川
イントネーションで流れてきて語尾で入ってきますね。電車に乗っていてたまたま隣にいた人たちが同郷なのか、訛りの入った方言で話していると「面白い」「可愛い」と感じるのと同じようなものが『47都道府犬R』にもあるのかもしれません。
本来ならオチにならない台詞も、方言にすることで味わいのあるオチになることがけっこうありました。

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右)小倉唯さん、左)西明日香さん

―AA
あこがれる方言はありますか?

―小倉
やっぱり関西弁です。以前、関西弁の役を演じたのですが難しくて本当に苦戦して。ナチュラルにやれたらカッコイイですよね。
さっきまでコメンタリー収録をしていて、チャレンジしてみたんですが残念な感じになっちゃって……。

―西
「~さかい」って言うと関西弁っぽいよ、と唯ちゃんに教えたら「小倉唯さかいよろしくね」と言うので「使い方違う!」みたいな(笑) めっちゃ面白かったです!
関西人って自分の方言が一番だと思っていて、妙な誇りを持っているんですよね。だから憧れる方言って考えたことが無かったんですが、儀武ゆう子さんが沖縄犬を演じているのを見て「沖縄弁っていいな」と思いました。31話で沖縄犬が「でーじわたやみーそーん(お腹が痛い)」。放送時のTwitterでも「今、沖縄犬なんて言った?」なんて言われていました。沖縄の人しかわからない言葉が多くて、マスターしてみたいです。
※「でーじ」→とても、「わた」→お腹、「やみー」→痛い・病んでる、「そーん」→~している(現在進行形の状況のこと)

―西川
一番直しが多かったのも沖縄犬です。儀武さんに色々と沖縄弁の表現を提案していただきつつ演じてもらいましたが、会話の内容がわからなくなってしまわないよう、多少間引かせてもらったりと調整しています。

―西
沖縄犬が「でーじわたやみーそーん」と言った後に福島犬が「それは大変!」とすぐに答えてて「あ、通じてる!?」というシュールさも楽しかったです(笑)

―西川
そう考えると僕も沖縄弁に憧れます。全然違うので同じ単語でも全く別の言葉になるし、方言そのものにホッとするものがあります。作品全体としてもすごく深い時間帯に放送しているアニメなので、『47都道府犬R』を見て熟睡できるようなクスッと癒されるアニメになればと思います。

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西川和宏監督

《animeanime》

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