「M3―ソノ黒キ鋼―」オニグンソウさん(キャラクター原案)インタビュー前編 -漫画家にいたる道- | アニメ!アニメ!

「M3―ソノ黒キ鋼―」オニグンソウさん(キャラクター原案)インタビュー前編 -漫画家にいたる道-

4月スタートの話題作『M3―ソノ黒キ鋼―』。キャラクター原案を担当したのは漫画家・イラストレーターのオニグンソウ先生だ。漫画家としてのルーツから作品参加まで、様々なお話をうかがった。

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4月の放送直前の突然の作品発表で世の中を驚かせたオリジナルテレビアニメ『M3―ソノ黒キ鋼―』。本作は監督に佐藤順一さん、シリーズ構成に岡田磨里さん、メカデザインに河森正治さんという豪華な布陣で制作されている。また他にないホラー×ロボットアクションの融合が注目されている。
いつ、誰が死ぬとも知れないダークな世界の中で、不穏さを一身に受け止めるのが主人公・鷺沼アカシをはじめとした少年少女。そのキャラクター原案を担当したのは漫画家・イラストレーターのオニグンソウ先生だ。シャープな線やスタイリッシュなデザインに定評のあるオニグンソウ先生の漫画家としてのルーツから、この大型プロジェクトにどのような経緯で関わることになったのか、キャラクター原案での参加まで、様々なお話をうかがった。
[取材・構成:細川洋平]

『M3―ソノ黒キ鋼―』
/http://m3-project.com/

□オニグンソウ
和歌山県出身。漫画家・イラストレーター。『―ヒトガタナ―』にて連載デビュー。現在も『月刊コミックブレイド』(マッグガーデン刊)で連載中。2014年6月3日に最新作『―ヒトガタナ―』第9巻発売予定。
[取材・構成:細川洋平]

■ 漫画家にいたる道

―アニメ!アニメ!(以下、AA)
絵を始められたきっかけから、教えていただいてもいいでしょうか。

―オニグンソウ(以下、グンソウ)
絵を描くことに興味を持ち始めたのが5歳くらいです。絵を描くとみんなが誉めてくれるとか、きっかけはそんな感じだったと思います。
姉と妹がいるんですが、全員落書きが好きだったんです。よく姉が友だちを連れて来て一緒にお絵かき会とかやったりしていたので、その時に絵を描いて楽しいと思っていました。漫画家を目指し始めたのは小学校4年生の時でした。

―AA
その時期に何かあったのでしょうか。

―グンソウ
4年生の誕生日に両親から画材一式が詰まった“漫画家初心者セット”をもらったんです。当時クラスのみんなを登場人物にした漫画を鉛筆で描いていて、クラスで回し読みをしていました。みんながちやほやしてくれるから描いていたのですけど(笑)、両親はそれも知っていたんです。「この子は漫画を描くのが好きなんだろう」とプレゼントしてくれました。そこで初めて触れてみて「漫画家になるしかない!」と決意しました(笑)。
セットって言っても「これがスクリーントーンか!」って貼って遊んでる感じですね。それからはずっと漫画家になりたいなと思いながらも社会人まで普通の生活を送っていました。

―AA
転機は、社会人の頃に訪れるわけですね。

―グンソウ
そうですね。大学を出る頃に『pixiv』が出てきたんです。絵はそこで趣味として描いてました。社会人になった直後ぐらいにpixivのイラストを見た出版社のマッグガーデンさんから声がかかったんです。pixivより前からブログ*で二次創作漫画も描いていて、知っていたらしいんですが、そこからある作品のコミカライズの話をいただきました。コミカライズなら、原作があり、そこから絵にしていくので兼業しながらでも出来るのでないか?ということです。
元々漫画家志望ということもあってやれるだけやってみようと思ったのですが、この話が様々な都合でストップして。その後に「じゃあ、オリジナルを描きましょう」って言われました(笑)。
*『オニ処』/http://onidocoro.blog14.fc2.com/

―AA
すごい流れですね。

―グンソウ
オリジナルを描くとなったら会社は難しい。どうにか兼業できないかなと思っていたんですが、ちょうどその頃に会社で大失敗をして新人にも関わらず社長に呼び出されたんです。この時「どこでもいいから逃げたい!」という思いが生まれ、「本腰入れて漫画を描こう! 会社辞めます!」という事になりました(笑)。

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上記キャラクターはアニメで使用のキャラクターデザインです。


《animeanime》
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