「キャプテンハーロック」、国内3D(立体視)映像のグランプリ獲得 国際3D協会が発表 | アニメ!アニメ!

「キャプテンハーロック」、国内3D(立体視)映像のグランプリ獲得 国際3D協会が発表

映画『キャプテンハーロック』が国際3D協会日本部会(I3DS-J)の主催するルミエール・ジャパン・アワード(Lumiere Japan)のグランプリに輝いた。

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9月17日に全国公開された映画『キャプテンハーロック』は、その最先端の映像で大きな注目を集めた話題作だ。本作が国際3D協会日本部会(I3DS-J)の主催するルミエール・ジャパン・アワード(Lumiere Japan)のグランプリに輝いた。
ルミエール・ジャパン・アワードは、国内で制作、公開された映像を対象に、優れた3D(立体視)コンテンツを表彰する。3Dコンテンツの拡大と品質向上を目指している。3D映像の役割と存在感が高まるなか、2011年にスタートした。11月21日にこの2013年度の受賞作が発表された。

映画『キャプテンハーロック』は、東映アニメーションが製作する大作アニメーション。3000万ドルとされる総製作費を投じて、荒牧伸志監督のもと全編フルCGで映像化、驚異の映像を創りだした。
マーザ・アニメーションプラネットによるフルCGのプロダクションに加えて、3D(立体視)による映像も注目されている。こちらはキューテックが2D-3D変換を担当した。今回はこのなかで生み出された技術、成果を高く評価し、グランプリに相応しい作品として選ばれた。

ルミエール・ジャパン・アワードは、グランプリのほか作品賞(ドキュメント/ライブ部門)6作品、(アニメーション/VFX部門)3作品を顕彰している。また、特別賞としてオリンパスメモリーワークスの『ドリーム・キャッチャー』を決定した。
作品賞アニメーション/VFX部門にも、話題のアニメーション映画が選ばれている。ひとつは神山健治監督でセルスタイルのCGアニメをさらに立体視で表現した『009 RE:CYBORG』である。アニメーション制作はプロダクション I.Gとサンジゲンが手がけた。
『バイオハザード ダムネーション』は人気ゲームを原作にしたフルCGアニメーション映画第2弾である。今回はさらに3Dへ挑戦し、映像の迫力をさらに深めた。
『Present For You 3D』は、アニメ『The World of GOLDEN EGGS』シーズン1と2の制作で知られる臺佳彦監督がオダギリジョーさん主演映画だ。実写と人形で作りだした映像をさらに3Dとする。

11月20日には、秋葉原UDXシアターにて表彰式が開催された。また、11月21日にはグランプリを受賞した『キャプテンハーロック』の荒牧伸志監督、キューテックで3D制作に携わった三田邦彦氏、阿部由美子氏(S3D監督)が、「『キャプテンハーロック』制作の全容」と題した講演を行った。
また、作品賞アニメーション/VFX部門からも、「アニメーション映画『009 RE:CYBORG』における3D立体視表現」のタイトルで、プロデクション I.Gの石井朋彦プロデューサーが3Dの企画から完成までの道のりを講演した。いずれの講演も熱心な質問が相次ぎ、3Dに対する関心の高さと期待を感じさせた。

国際3D協会
/http://www.i3ds.jp/

『キャプテンハーロック』
/http://harlock-movie.com/



■ 国際3D協会 ルミエール・ジャパン・アワード 2013 受賞作品

[グランプリ]
『キャプテンハーロック』 キューテック

[作品賞 ドキュメント/ライブ部門]
『東日本大震災 津波の傷跡 2011-2013』 NHKメディアテクノロジー
『ワールドプロレスリング3D第6弾 1.4東京ドーム2013』 テレビ朝日
『大地と海の物語~山陰海岸ジオパーク~』 IMAGICA
『ダイハツコペン 3D』 東北新社
『瀬戸内国際芸術祭2013』 メディアテクノロジー
『3D紀行特別版 水中最速のプレデター! バショウカジキの海へ ~メキシコ ユカタン半島 冒険の旅~』 日本BS放送

[作品賞アニメーション/VFX部門]
『バイオハザード ダムネーション』 ソニーPCL
『009 RE:CYBORG』 プロダクション I.G
『Present For You』 ソニーPCL

[特別賞] 
『ドリーム・キャッチャー』 オリンパスメモリーワークス 
《animeanime》
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