日本アニメーションのパイオニア、東京国際映画祭が紹介 40年代~50年代の名作をデジタル復元 | アニメ!アニメ!

日本アニメーションのパイオニア、東京国際映画祭が紹介 40年代~50年代の名作をデジタル復元

第26回東京国際映画祭が、10月17日から25日までの9日間開催される。映画祭では特別上映プログラムとして「日本アニメーションの先駆者(パイオニア)たち~デジタル復元された名作」の上映をする。

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国内最大の国際映画祭、第26回東京国際映画祭が、10月17日から25日までの9日間開催される。期間中は、国内外から数多くの映画が集まり上映される。また、2013年の特徴のひとつにアニメーションの強化がある。この秋公開する最新の長編アニメーション3本が、特別招待作品に挙げられた。
しかし、日本のアニメーションの魅力は最新の映画だけに限ったものではない。映画祭では特別上映プログラムとして「日本アニメーションの先駆者(パイオニア)たち~デジタル復元された名作」の上映をする。

このプログラムは東京国立近代美術館が主催するものだ。東京国立近代美術館フィルムセンターは、る過去の名作のデジタル復元のプロジェクトを進めている。今回は1940年代、50年代、日本アニメーションのパイオニア時代の作品が上映される。いずれもデジタル復元版だ。
上映作品は1943年に政岡憲三が監督した『くもとちゅうりっぷ』、大藤信郎の『くじら(KUJIRA)』(1953年)、『幽霊船(YUUREI SEN)』(1956年)だ。『くもとちゅうりっぷ』はセルアニメーションの初期の傑作で、広く知られている。
また、大藤信郎は毎日映画コンクールに名前を残す日本の昭和を代表するアニメーション作家だ。『くじら(KUJIRA)』はカンヌ国際映画祭で賞賛され、『幽霊船(YUUREI SEN)』はヴェネチア国際映画祭で特別賞に輝いた。

大藤信郎作品は、これ以外にも上映される。大藤信郎の第1作『のろまな爺』は、1924年の作品である。大藤のデビュー作であると同時に、日本のアニメーション史のなかでも最初期の作品となる。さらに1961年の未完成に終わった『竹取物語』である。
両作は、最近、発見され、フィルムの現存が確認されたばかりである。上映会は貴重な体験となるだろう。上映のスケジュールやチケット発売の詳細は、今後、映画祭の公式サイトで発表される。

第20回東京国際映画祭
/http://tiff.yahoo.co.jp/2013/jp/

日本アニメーションの先駆者(パイオニア)たち~デジタル復元された名作
/http://tiff.yahoo.co.jp/2013/jp/lineup/works.php?id=M0022
主催: 東京国立近代美術館フィルムセンター/公益社団法人映像文化製作者連盟/東京国際映画祭事務局

[上映作品]
『くもとちゅうりっぷ』[デジタル復元版]:
1943/16分  配給:松竹  
『くじら(KUJIRA)』[デジタル復元版]:
1953/9分 協力:公益社団法人映像文化製作者連盟
『幽霊船(YUUREI SEN)』[デジタル復元版]:
1956/11分 協力:公益社団法人映像文化製作者連盟

[新発掘作品上映]  
協力:神戸映画資料館
『のろまな爺』 1924/5分
『竹取物語』 1961/3分
《animeanime》
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