「絶望の学園」に普通の少年が推理で悩みながら立ち向かう――緒方恵美さん『ダンガンロンパ』のアフレコゲンバ 後編

インタビュー スタッフ

『ダンガンロンパ
希望の学園と絶望の高校生 
The Animation』

7月よりアニメイズム枠にて放送開始
/http://www.geneonuniversal.jp/rondorobe/anime/danganronpa/

インタビュー取材・構成: 渡辺由美子


■ 役者のみんなと“生のやりとり”ができるのが、とてもうれしい

―― 『ダンガンロンパ』がゲームからアニメになって、どんな印象を持たれましたか。

―― 緒方恵美さん(以下緒方)
アニメにも、ゲームが持っている要素や面白さが十二分に反映されているところに感激しました。
もちろんこのゲームがすごく好きだというのもあるのですが、ゲームの時からラジオ番組を担当していた「『ダンガンロンパ』宣伝隊長」として言わせて頂きますと!(笑) ゲームがまず面白いんです。

推理ゲームで多いのは、選択肢3択くらいから選んでクリックしていくものですが、『ダンガンロンパ』は数々のミニゲームをクリアして、プレイヤーが犯人に気付いていく仕掛けになっています。
ミニゲームは、シューティングだったり、犯人の名前の文字がアナグラムで出てきて並べ替えたりといろいろ出てくるんですが、

生徒みんなが参加する学級裁判のシーンでは、みんな、自分が犯人と思われたくないから、ウソが飛び交う。その飛び交う言葉が弾幕になって出てくる。証拠を集めて「弾丸」にして、銃で狙ってバン!って撃って、正しい証拠だったときに初めて撃ち抜ける。これで「論破」。だから『ダンガンロンパ』。

リアルタイム進行なので、ミニゲームもタイムを過ぎるとロンパできない緊張感もあるし、自分が登場人物たちにいろんな言葉を言われた末に結論を出してロンパする達成感が、リアルに“クる(来る)”感じがあって。

abesan―― 緒方

この作品はいわゆる『バトルロワイヤル』のような生徒同士のコロシアイとか、『人狼』的なウソの証言の中から犯人捜しをするものなんですが、描かれ方が凄惨すぎずに、適度に「ポップ」なんですよ。作品紹介では「サイコポップ」と謳われているんですが、「学級裁判」とか「おしおきシーン」とかの緊張するシーンでも、絵や見せ方がおしゃれだったり、突然ポンとギャグが入っていたりと妙な明るさや軽さがともなっていて。全体的にスタイリッシュ、でもしっかりガッツリエッジの効いたテイストに仕上がっているんです。

ゲームファンの方にはそういうところが受けているんですが、アニメでも、サイコな緊張感とハイスピード感、そしてポップさを原作ママに表現しようとしていて、アフレコでもそれをすごく感じるんです。

―― 『ダンガンロンパ』のアニメのアフレコでは、どんな点が特徴的ですか。

―― 緒方
学級裁判、お仕置きシーン、処刑シーンなどのハラハラ感ワクワク感をアニメにしようとしていて、たとえば学級裁判で犯人を追い詰めていく過程で、生徒たちが自分が犯人と思われないようにウソが飛び交うんですけど、その飛び交うシーンには、私たち役者がセリフをかぶせてかぶせていくんですね。
そのリアルな掛け合いが、ゲームのもつリアルタイムな緊張感を再現していて、演っていても次第に手に汗かく感じ。尺の都合上カットされる部分も多くて残念ですが、その分日常生活シーンも含め、まさに「ハイスピード推理アクション」になっていると思います。

abesan―― アニメのアフレコをされたご感想はいかがですか。

―― 緒方
アニメでは、役者のみんなと“生のやりとり”ができるのが、とてもうれしいです。
ゲームのアフレコではひとりでセリフをしゃべることになるので、頭の中で「この人が演るならこんな感じで言ってきてくれるだろう」と相手の言い方を想像して演じていたけど、アニメでは実際に相手が演じてくれるので生の掛け合い(会話)ができる。

そろった役者さんがみなさん中堅とかベテランの方々で……うまい役者さんたちと一緒の現場は楽しいです。セリフの掛け合いでも、こちらも手加減なしでぶつかり合えるから。

《animeanime》

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