一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)は、5月22日に、団体が管理する音楽著作権の使用料の多かった作品を顕彰する2013年のJASRAC賞を発表した。これは2012年度1年間を集計したものだ。
最も分配金が多かった金賞は、AKB48が歌った『ヘビーローテーション』、さらに2位銀賞には『フライングゲット』、3位銅賞には『Everyday、カチューシャ』となった。作詞を秋元康さんが担当、AKB48が歌う曲が上位を3つを独占した。

また、アニメ関連では、梶浦由記さん作曲の『Fate/Zero』BGMが8位につけた。アニメのBGM曲がトップ10に喰い込むことは珍しい。『Fate/Zero』BGMはDVDやBlu-ray Discでの利用を集計したビデオグラム部門で1位となった。
『Fate/Zero』は、2012年3月にBlu-ray Disc BOX I、9月にIIを発売し、記録的な売上を記録した。好調なBDが、全体の数字を押し上げたようだ。
カラオケ部門では、すでに定番楽曲として愛されている「残酷な天使のテーゼ」が5位に喰いこんでいる。変わらぬ人気を見せつけている。

例年、アニメ関連の楽曲が上位を占める国際賞は、今回もベスト10をアニメが独占した。これは海外で使用され楽曲からの分配金を反映したものだ。
1位(国際賞)は、『NARUTO―ナルト―疾風伝』だった。海外での人気が高いことで知られる本作だが国際賞の受賞は初めてだ。フランスやイタリアなどヨーロッパを中心に入金があったという。ヨーロッパでのテレビ放映の多さが、入金額に反映したとみられる。
2位は『ドラゴンボールZ』の背景音楽、3位は『ポケットモンスター』BGMと、世界的なビッグタイトルの音楽が活躍した。一方で、このほか『バーバパパ世界をまわる』(5位)、『うっかりペネロペ』(6位)、『爆転シュートベイブレード』BGM(7位)などキッズアニメが多いのは、海外のテレビ放送にかかる機会が多いことが影響していそうだ。

JASRACの2012年度の使用料徴収額は、全体で1118億4000万円だった。これは2011年度の1058億円から5.6%増となる。徴収額は2008年度から漸減傾向にあったが、5年ぶりに反転した。
放送などが一番多く、過去10年間で最高になったほか、ビデオグラムが急伸200億円を超えた。近年、減少が続いていたオーディオディスクも反転した。
しかし、インタラクティブ配信は、3年連続の減少となった。この落ち込みは携帯電話向けの従来型音楽配信市場の縮小が響いたためである。一方で、スマートフォン向けのビジネスモデルが築けなかった。

一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)
http://www.jasrac.or.jp/

国内作品の外国入金分配額ベスト10(国際賞関連)
1. NARUTO-ナルト-疾風伝BGM
2. 「ドラゴンボールZ」の背景音楽
3. ポケットモンスター BGM
4. 「出撃!マシンロボレスキュー」背景楽曲
6. うっかりペネロペ BGM
7. 爆転シュートベイブレード BGM
8. 「ふたりはプリキュア splash☆star」BGM
9. BLEACH BGM
10. ソニックX BGM《animeanime》