映画「バクマン。」 サカナクションがマンガを研究!主題歌「新宝島」を創りだす | アニメ!アニメ!

映画「バクマン。」 サカナクションがマンガを研究!主題歌「新宝島」を創りだす

映画『バクマン。』が10月3日に全国公開。ロックバンド・サカナクションが主題歌と映画音楽を担当する。サカナクションが劇伴を担当するのは今回が初めてだ。

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映画『バクマン。』が10月3日に全国公開する。今回は新たに、ロックバンド・サカナクションが主題歌と映画音楽を担当することが発表された。
とりわけ映画のバックを流れる音楽の劇伴を担当するのが話題を呼びそうだ。サカナクションが劇伴を担当するのは今回が初めてで、音楽面でも楽しみな作品となった。

『バクマン。』の主題歌「新宝島」は1947年に手塚治虫さんが発表したマンガから曲名が付けられている。マンガ家をテーマにした映画だけに、マンガの神様へのリスペクトはぴったりのテーマとなる。
実は普段はマンガをほとんど読まないサカナクションの山口一郎さんだが、主題歌を書き下ろすにあたって様々なマンガを研究。その中でも古典として読んだ手塚治虫作品に感銘を受けた。そこで誕生したのがこの楽曲だ。バンドとして新しい地平を目指したいという願いを込めてタイトルにした。
歌詞は6ヶ月間の苦闘の末に完成。映画ではマンガの執筆に苦悩する主人公たちの姿が描かれているが、そのシーンを地で行くような試行錯誤を重ねて出来上がった力作である。

サカナクションは2015年1月にベースの草刈愛美さんが妊娠を発表し、現在はライブ活動休止中。「新宝島」は2014年10月リリースの「さよならはエモーション/蓮の花」以来、約1年ぶりの新曲となる。
力強いアッパーなロックチューンの本作が『バクマン。』の世界観をどのように表現しているのか注目したい。

またサカナクションは本作の映画音楽も担当した。劇伴への起用は大根仁監督の「音楽と映画が密接に結び付いた、今まで見たことのないような新しいジャンルの音楽映画が作りたい」という考えゆえで、マンガを執筆するペンの音がそのまま音楽になっていくなど緻密な計算がなされている。全編に渡って鳴り響く映画音楽もポイントだ。

『バクマン。』は2008年に「週刊少年ジャンプ」で連載がスタート。ジャンプ連載を目指す高校生マンガ家コンビを主人公にした異色作として人気を博した。映画版では作画担当の真城最高役を佐藤健さん、ストーリー担当の高木秋人役を神木隆之介さんが務める。
[高橋克則]

映画『バクマン。』
10月3日(土)全国東宝系ロードショー
http://bakuman-movie.com/

サカナクション公式サイト
http://sakanaction.jp/

[コメント]
大根仁監督
映画『バクマン。』の企画が立ち上がったとき、内容よりもキャストよりも真っ先に思いついたのは、サカナクションに音楽を担当してもらうことでした。そしてその直感は、映画が完成した今、まったく間違っていなかった。
劇中音楽はもちろん、主題歌も、映画の空気に見事に溶け込み、世界観を作り上げてします。いや、むしろ、サカナクションの楽曲に導かれるように、僕はこの映画『バクマン。』を作ったのかもしれません。

山口一郎さん(サカナクション)
今回のお話を頂いたとき、大根監督は音楽やカルチャー全般に対する感覚が似ている"同じ種族"の方なので、面白いものが作れるんじゃないかなと思いました。
劇伴に関してはバンドとしては初めてのトライでしたが、映画全編にわたってずっと音楽を鳴らしたいという大根監督のイメージにしっかりと寄り添える仕上がりになったと思います。
主題歌の「新宝島」は書き上げるのにとても苦しみました。なかなか歌詞が書けなかった時、大根監督に「自分の線を引けるようになることが漫画家の一人前の証」という漫画家さんのエピソードを聞いて、「線を引く」というワードをテーマに書き進めることにしました。
結果、書き上げることができた「新宝島」という主題歌は、「歌詞を書く」というミュージシャンの葛藤と、漫画家さんの「描く」ということの葛藤を重ねることができた。これからのサカナクションにとっても自信を持ってお送りできる作品に仕上がったと思います。
《高橋克則》
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