外務省は2月1日、第6回国際漫画賞の受賞作品を発表した。国際漫画賞は、海外におけるマンガ文化の普及を目指して2007年に設立された。海外で発表されたマンガの中から優れたマンガ作品とその作家を顕彰する。
タイのコーシン・チーンシーコンさんの『Listening to the Bell:ガンサダーンの音(ね)が聞こえる』が最優秀賞に輝いた。また、優秀賞は『Melon Seed School Vol.3:ワクワク学校 第3学期』(イティワット・スリヤマート/タイ)、『半空的花:空中の花』(ヤオ・ウェイ/中国)、『MENIT SEBELUM TAYANG:放送開始5分前』(作画:ムハマッド・ファトナトゥール・ハック、原作:オクト・バリンビン/インドネシア)の3作品が選ばれた。

最優秀賞にタイから選ばれたほか、優秀賞もタイ、中国、インドネシアと経済的にも成長著しいアジアの新興国が受賞を独占した。また、入賞となった11作品は中国3作品、台湾2作品、マレーシア、ベトナム、タイ、スペイン、フランス、そして西アフリカのブルキナファソから1作品ずつとなっている。
こうしたアジアの勢いは応募状況にも反映している。今回は世界38ヵ国・地域から245作品の応募があったが、タイから47作品、台湾から36作品、インドネシアから21作品となっている。アジア地域のマンガ文化が活発であることが分かる。

国際漫画賞の特長は、新人のためのマンガ賞というよりも、すでに実績を築いた商業出版の作家が中心となっていることだ。最優秀賞のコーシン・チーンシーコンさんは、大学で美術を学んで卒業後、2008年にデビュー、人気作品を生み出している。『ガンサダーンの音が聞こえる』では、ロックドラマーだった主人公がタイ楽器の魅力に魅かれてストーリーを描く。
イティワット・スリヤマートさん、ヤオ・ウェイさん、ムハマッド・ファトナトゥール・ハックさん、オクト・バリンビンさんも商業作家として活躍している。国際漫画賞実行委員会は、最優秀賞、優秀賞の授賞式を、2月8日に都内にて開催する予定だ。

国際漫画賞 公式サイト
http://www.manga-award.jp/

■ 最優秀賞
『Listening to the Bell:ガンサダーンの音(ね)が聞こえる』
コーシン・チーンシーコン(Kosin Jeenseekong)(タイ)
■ 優秀賞
『Melon Seed School Vol.3:ワクワク学校 第3学期』 
イティワット・スリヤマート(Ittiwat Suriyamart)(タイ)
『半空的花:空中の花』
ヤオ・ウェイ(姚巍)(中国)
『MENIT SEBELUM TAYANG:放送開始5分前』
作画: ムハマッド・ファトナトゥール・ハック(Muhammad Fathanatul Haq)(インドネシア)
原作: オクト・バリンビン(Ockto Baringbing)(インドネシア)

■ 入賞
『初・末 ONCE AGAIN:ワンスアゲイン』 Buddy、风息神泪(中国)
『冲锋:突撃』 韓祖政(中国)
『OLDMAN:オールドマン』 常勝(台湾)
『北城百畫帖:北城百画帖)』 AKRU(台湾)
『Dari Alam Angker : Dongeng Geman:呪われた世界から恐怖の物語)』
PUYUH、CORE(マレーシア)
『Dat Rong (Dragon Land):龍の地』
Dimensional Art、Dinh viet Phuong、Do Nhu Trang、Le Lam Vien(ベトナム)
『Once Upon a Time of Love:愛のあるひととき』 Amp、Varacha Pansang(タイ)
『Eros/Psyche:エロスとプシュケー』 Maria Llovet(スペイン)
『Xiao Ou, volume 2, Un monde en double:シャオ・ウー2# 二重の世界』 Wei Song(中国)
『Otaku Blue:オタクブルー』 Kerfriden Malo、Marazano Richard(フランス)
『Les dix rituels de l'initiation(the ten ritualsof the initiation):イニシエーションの10儀式』
Boureima NABALOUM(ブルキナファソ) 《animeanime》