2012年が怒涛のアニメ映画公開の年として締めくくられようとしている中で、早くも年明け2013年以降の動きが見え隠れする時期にもなっている。
そうしたひとつが劇場アニメ『サンタ・カンパニー』である。このほどサンタクロースの本場であるフィンランド大使館からの応援を受けたアニメ映画の企画が本格始動した。

本作の企画・監督は糸曽賢志さん。近年は故・今 敏 監督の『夢みる機械』に演出にも参加していた。アニメ以外にも大林宣彦監督がプロデュースした実写映画『セイキロスさんとわたし』やプロモーションビデオなどで監督を経験している。
一方で、オリジナル作品でも動画革命東京の支援で制作した短編アニメ『コルボッコロ』を手がけた。『コルボッコロ』は、2011年10月のクリエイティブマーケット東京2011で大賞も受賞した作品だ。その際に企画プレゼンテーションを行なった。今回正式に始動した『サンタ・カンパニー』も、そのプレゼンテーションの中に含まれていた。
『サンタ・カンパニー』は、アニメ制作の中で生まれた素材を教育に活かすというモデルを提案し、東京都がそれを支援する。監督の糸曽賢志さんによると、制作はまず自身の出資で行うという。自主制作に近い、これまでにない制作モデルとなった。

制作だけでなくビジネスに面も含めて、既に展開が始まっている。11月7日にはポプラ社から児童向け小説が発売されている。執筆は『東のエデン』や『エウレカセブンAO』などに脚本参加している福島直浩さん、イラストは『フラクタル』や『夏色キセキ』のキャラクター原案などで知られる左さんが担当している。
また小説には初回限定で『サンタ・カンパニー』の社員証がついており、12月25日までにコールド・ストーン・クリーマリーの店頭で提示するとアイスが10%オフという特典になっている。来年以降もこうした企業によるタイアップ参加が見込まれている。
さらに本作はフィンランドの首相と大使館からの推薦も受けている。現在、フィンランド大使館のTwiterのアイコンも糸曽さんがデザインしたものになっている。
アニメ映画は豪華スタッフと声優陣で制作されるという。公開予定まであと1年となるが、いまから来年末が見逃せない。
[真狩祐志]

『サンタ・カンパニー』
http://www.santa-company.net

原案・監督: 糸曽賢志
脚本: 福島直浩
キャラクター原案: 左
製作: KENJI STUDIO 《animeanime》