デビット・カベラ(David Cabrera)米国の大手クラウンドファンディングであるKickstarterが、私たちオタクの世界に広がっている。最新の話題は翻訳マンガ出版社のデジタルマンガと手塚プロダクションの協力による翻訳マンガの実現だった。さらに今度は、アニメスタジオのプロダクションIGと有名なアニメーター湯浅政明が登場した。湯浅政明は、『マインド•ゲーム』や『カイバ』といった作品で世界のアニメファンの間でよく知られた存在だ。しかし一方で、私たちは、アニメーション業界での名声がオタク市場でのセールスに必ずしも結びつかないことも知っている。とりわけそれがリメイクでもなく、原作のある作品でもなければ、プロジェクトを進めるのはかなり難しいと言っていいだろう。そうした中で多くの支持者から資金を集めるKickstarterは、米国での日本アニメのマーケットの中でプロジェクトを進めるうえで注目されている。今回の関係者の提案はこんな感じだ「非常に優秀なアニメ監督によるカッティングエッジなアニメを求める世界中のファンをつなげるプラットフォームとしてKickstarterを活用出来ないか?」私は、彼らが挑戦するプロジェクトの視点が理解出来る。彼らが提案する『Kick-Heart』は、湯浅政明により書かれ、そして監督される10分程度の短編だ。サドマゾ的な恋に陥る仮面プロレスラーの話だという。これは控え言っても型破りだ。オタクに対するアピールは、日本でも世界でも、ほぼゼロだろう。これがテレビシリーズや劇場映画、あるいはOVAになることはなさそうだ。しかもそれは10分の短編だ。伝統的なビジネスモデルでは実現出来ない作品を売るにはどうしたらいいのだろうか?そこでKickstarterが、これを実現するために始まった。言い換えるなら単純に人々にお金を求めるシステムだ。私は作品タイトル『Kick-Heart』は、“kick start”というフレーズなしに湯浅監督が思いついたとは思えない。今回プロダクションIGの企画は、これまでのKickstarterのプロジェクトと同様にファンに経済的なスクを求めている。製品の価格は高くなるけれども、ファンにとっては自分たちが敬愛するクリエイターを直接支援することが出来る。実際、私たちは映像パッケーシ販売のビジネスモデルを見た時に、それがすでに一種の後援(patronage)になっていることに気付く。アニメスタジオの経営は、既に作品を視聴したファンが買う映像パッケージの売上によって成り立っている。ファンはそれを所有するためにお金を払い、クリエイターに報いる。『魔法少女まどか☆まぎか』のような大ヒット作品は、こうしたやりかたがうまく働いている。では実験的な作品で、オタク向けのヒット作を売るようなやりかたは出来るのだろうか? 私はKickstarterが、ここで合理的な選択になるような気がする。ファンが作品に対して前払いするといったことを離れても、Kickstarterは既存のアニメのモデルとは非常に異なってないだろうか?私が知る多くのオタクは現在のシステム、それは特定の利益と結びついた奇妙なものであるが、をとても変えたがっている。Kickstarterには、物事を変える小さなチャンスがある。もし少しばかりの余裕があれば、私はブルーレイのための60ドルを投じてみたい。(翻訳:アニメ!アニメ!編集部)
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