3月24日、東京国際アニメフェア2012のTAFステージにて「ようこそ『まんが王国とっとり』へ!」が開催された。イベントは今年、鳥取県で「国際まんが博」が開催されることを記念したものである。 鳥取県は『ゲゲゲの鬼太郎』などの水木しげるさん、『孤独のグルメ』などの谷口ジローさん、『名探偵コナン』などの青山剛昌さんを輩出していることで知られる。そこで近年、アニメ、マンガによる地域活性化に力を入れている。 2012年は、地域で大きなイベントも多く予定している。特には8月4日から11月25日まで鳥取県全域で開催される「国際まんが博」が目玉だ。今回のステージは、そのアピールも含んだものだ。 ステージでは、まずサンド・アーティストの伊藤花りんさんが砂のリアルタイムドローイングを実演した。伊藤さんは鳥取の名所である砂丘を描いたあと、ゆるキャラの「トリピー」、投入堂、白ネギ、すいかなどを描いていった。そして最後にトリピーを20世紀梨に変化させるなど、サンドアートの魅力を紹介した。 次にイラストレーターの松村宏さんは紙芝居を披露した。今回はゆるキャラの「だらず様」としても登場した松村さんは、方言の「だらず」を説明。「だらず」は愚か者などの意味を持つが、この「だらず様」はクリエイティブな神様であるという。 紙芝居では鳥取県の名所を交えて楽しく説明する。地域の映画イベント米子映画事変やそこで制作された「ネギマン」、鳥取アニカルまつりといったマンガなどによる「地域おこし」も題材に取り入れる。 最後に松村さんは、今年は「『国際まんが博』で400人のマンガ家を招いてシンポジウムをやるが、これに合わせて鳥取県のよさや美味いものを紹介したい」と語った。【真狩祐志】 鳥取県 /http://www.pref.tottori.lg.jp/東京国際アニメフェア /http://www.tokyoanime.jp/