昨年から新設され、日本マンガだけを対象とすることで話題を呼んだ海外作品賞・日本部門は、6作品がノミネートされている。 『凍土の旅人』(谷口ジロー著)、『MW』(手塚治虫著)、『MONSTER』(浦沢直樹著)、『New Engineering』(横山裕一著)、『鉄コン筋クリート: Black & White』(松本大洋著)、『夕凪の街 桜の国』(こうの史代著)である。
またマンガ作品でなく、その関連書籍の分野では北米の日本マンガの第一人者とされるジェイソン・トンプソン氏の『マンガ:コンプリートガイド(Manga: The Complete Guide)』が、コミック関連書籍部門でノミネートされている。 さらに同部門には、マンガだけでなくアニメも扱った『マンガとアニメを理解する(Understanding Manga and Anime)』(ロビン・ブレイナー著)もノミネートされる。北米ではマンガ自体からマンガをより深く理解することが広がっているとも言えるだろう。