3月22日から開催されている東京国際アニメフェア2007は、企業による華やかな展示ブースやファン向けのイベントの一方で、アニメ産業と文化振興のための数多くの取り組みを行なっている。 そのなかには作品のトレード機能の強化や人材育成などがある。さらにこれまでアニメの文化と産業を支えてきた人物を顕彰する功労賞もそのひとつである。 功労賞はこれまでは昨年までは特別功労賞されてきたもので今年は3回目である。第1回は日本のアニメを築き上げた20人として、「日本アニメの草創期を支えた人々」と「(アニメ)プロダクションの設立者」、「原作者」に分けて故人に対して顕彰を行なった。 また、第2回は「音のパイオニア」として声優や作詞・作曲、音響関連の顕彰を行なったほか、アニメの制作者とプロダクションの設立者への表彰を行なっている。 今年は功労賞と名前を変えて13人(組)を顕彰した。今回はテーマ設けられていないが、やはり日本のアニメの基礎を築いた誰も納得する人々ばかりになっている。 第1回の受賞者が日本アニメの戦前・戦後に活躍した人々が中心になっていたのに対して、特に今回は戦後の1950年代、60年代に長編アニメの制作で活躍したかたがたが目立った。 美術の小山禮司氏や演出の芹川有吾氏、坂本雄作氏、作画の大工原章氏、古沢日出夫氏、元東映アニメーション社長の今田智憲氏らである。 さらに、人形アニメーションの分野で世界的な第一人者である川本喜八郎氏、アニメ美術の椋尾篁氏、脚本の辻真先氏、OH!プロダクションを設立し日本アニメの作画の向上に大きく貢献した村田耕一氏も顕彰される。 また、声優からは25年もの間、日本の子供たちに夢を与え続けた、旧ドラえもんの声優チームも選ばれている。第3回功労賞受賞者(敬称略)荒井和五郎今田智憲川本喜八郎熊川正雄小山禮司坂本雄作芹川有吾大工原章辻真先古沢日出夫椋尾篁村田耕一旧ドラえもんの声優チーム(大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、肝付兼太、たてかべ和也) 当サイトのTAF2007特集はこちら/
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