AX2009 展示場レポート2 IMAGI/デジタルマンガ | アニメ!アニメ!

AX2009 展示場レポート2 IMAGI/デジタルマンガ

 アニメーション関連企業では、この10月に『ATOM』の世界公開を行うイマージ(IMAGI)が大型ブースを出展している。『ATOM』は手塚治虫原作のマンガ『鉄腕アトム』のハリウッド3DCG版映画として大きく注目される作品だ。
 香港とハリウッドに拠点を持つイマージが、製

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 アニメーション関連企業では、この10月に『ATOM』の世界公開を行うイマージ(IMAGI)が大型ブースを出展している。『ATOM』は手塚治虫原作のマンガ『鉄腕アトム』のハリウッド3DCG版映画として大きく注目される作品だ。
 香港とハリウッドに拠点を持つイマージが、製作を進める。ハリウッドのアニメーション映画がアニメエキスポの場で宣伝をすることは珍しいが、今回は日本のマンガが原作ということで、日本アニメファンが多いアニメエキスポで、認知度の向上を目指したようだ。ブースでは、最新のトレーラーが上映されファンの人気を集めていた。

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 しかし、ブースで紹介されたのは、『ATOM』だけでない。イマージは『ATOM』に続き3DCG映画『Gatchaman』の製作を進めている。こちらの作品もトレーラーなどで大きく紹介されていた。『Gatchaman』は、日本のアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』を原作とした劇場作品だ。
 さらにイマージは既に『鉄人28号』の企画も発表しており、このほかにも幾つかの日本原作の映画化権を交渉中としている。『ATOM』の次を見据えて、さらに日本のアニメ・マンガを映像化する構えである。

 マンガ出版社で唯一存在感を発揮したのは、デジタルマンガ(Digital Manga, Inc.)である。同社は今年のアニメエキスポのスポンサー企業でもあり、AXでのプロモーションに相当力を入れている様子だ。ブースには同社の商品が並べられ、販売も行っている。

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 他のマンガ出版がコアなファンから一般読者へのアプローチを強め、コミコンでのプロモーションに向う中で、同社は異なった戦略を持っている。これは同社のタイトルがマンガのなかでもよりニッチな作品となっており、男性同士の恋愛をテーマにしたやおいなどを得意とするためだ。こうしたコア層のファンは、アニメコンベンションの来場者と属性が似ているためかもしれない。
 同様のことは、男性同士の恋愛をテーマにしたやおいを集中的に展開するYaoi Pressにも言えるかもしれない。大きなマーケットで埋もれるのでなく、コアなファンと密な関係を持つ考えのようだ。

イマージ(IMAGI) /http://www.imagi.com.hk/
映画『ATOM』オフィシャルサイト /http://atom.kadokawa-ent.jp/

デジタルマンガ(Digital Manga, Inc.) /http://www.digitalmanga.com/

アニメエキスポ(Anime Expo)2009 公式サイト
/http://www.anime-expo.org/jp/
《animeanime》
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