第13回広島国際アニメフェス開幕 ノミネート6名も来場
8月7日、第13回広島国際アニメーションフェスティバルが開幕した。広島国際アニメーションフェスティバルは1985年に開始され、今回で25年目を迎えた。また今年は国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)開設
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それから広島市長の秋葉忠利氏やフェスティバル・ディレクターの木下小夜子氏らが壇上で挨拶した。前日の8月6日が平和記念式典でもあることから、それが意識された発言内容ともなっていた。最後は、25年を記念して制作された応援ソング「飛び出せラッピー」で幕を閉じた。
次のプログラムでは、早速初日のコンペティション上映が始まった。日本からは和田純氏の「わからないブタ』、今津良樹氏の『アトミック・ワールド』、水江未来氏の『JAM』、大山慶氏の『HAND SOAP』、銀木沙織氏の『指を盗んだ女』、北村愛子氏の『服を着るまで』の6作品がノミネートされている。初日は和田氏の『わからないブタ』と今津氏の『アトミック・ワールド』が上映され、両氏は壇上で挨拶を行った。
コンペティション上映は各賞の行方を占うもので、最終日の11日に結果が発表になる。広島国際アニメーションフェスティバルはアカデミー賞の公認映画祭でもあることから、グランプリを受賞した作品はアカデミー賞のノミネート候補としてリストに入る。
開会式の前にも、午前中からディズニーの長編『不思議の国のアリス』上映、「ベスト・オブ・ザ・ワールド1」、『スノーマン』や『風が吹くとき』で知られる「ジミー・T・ムラカミ氏特集」、前回『KJFG No.5』で国際審査委員特別賞を受賞したアレクセイ・アレクセーフ氏特集、「アニメーション・フロム・ザ・ワールド」、「広島大会25周年記念受賞作品集1」、「学生優秀作品集1」、「学生優秀作品集5」といった様々なプログラムが行われている。
「ベスト・オブ・ザ・ワールド1」では第82回アカデミー賞を受賞した『Logorama』など、「学生優秀作品集5」では銀木氏の『指を盗んだ女』、北村氏の『服を着るまで』、橋本新氏の『葬儀屋と犬』などが上映された。
一方、持ち込み上映の「ネクサス・ポイント」では、岸本真太郎氏がサンライズと制作した『tough guys!』も上映された。岸本氏は2006年の第11回に「現代日本のアニメーション」で『tough guy! 2005』が上映されている。『tough guys!』は先月発売になった作品であるが、2006年の上映が商品化の契機になったそうである。
【真狩祐志】
広島国際アニメーションフェスティバル /http://hiroanim.org/
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