7月26日から9月28日まで「高畑・宮崎アニメの秘密がわかる。スタジオジブリ・レイアウト展」が東京都現代美術館で開催される。 この展覧会がテーマとして取り上げるのは、アニメ制作の過程で生まれるレイアウトである。一般的には馴染みの薄いものだが、アニメ映像制作のなかで重要な役割を果たす。アニメ映画の動きや背景、キャラクターの位置関係など、映像画面の全ての源をとなるいわば設計図のようなものである。本来は、アニメ制作の素材だが、映像の基礎を成すだけにアニメーターの描く絵の個性や技能が特に表れてくるものでもある。 展覧会では、レイアウトの絵としてのクオリティーの高さやその役割と秘密を解き明かす。そして、多くの人にレイアウトの素晴らしさを紹介する。 昨年夏に同じ現代美術館で行われた展覧会「ジブリの絵職人 男鹿和雄展-トトロの森を描いた人。」が背景美術の素晴らしさを紹介したのに続く野心的な企画である。 このレイアウト展の開会式が、7月25日に行われた。開会式には、東京都現代美術館の氏家齊一郎館長とスタジオジブリの代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫さんが挨拶に立った。 氏家氏は美術館の館長であると同時に、現在、劇場公開中の宮崎駿監督の最新劇場アニメ『崖の上のポニョ』を製作する日本テレビ代表取締役も務める。映画の好調も振りも紹介しつつ、政治、経済とうんざりとすることが続くが、映画、展覧会でうんざりをどこかにやって欲しい、今年はジブリの夏ですと展覧会を紹介した。 鈴木プロデューサーは、一般にはあまり見慣れないレイアウトの展覧会を行うと思ったのは、これが高畑勲、宮崎駿両監督の仕事の原点であるためと紹介した。 両監督ともアニメの最初の仕事はレイアウトマンで、特に宮崎駿氏は、高畑氏の下で15年もレイアウトマンの仕事をやり続けたという。宮崎監督は、この中で絵の奥行きや空間をどう作るか徹底的に学んだという。 そして挨拶のあとに、両氏に、『千と千尋の神隠し』の千尋役を演じた柊瑠美さんが加わり、展覧会のオープニングのテープカットが行われた。 テープカットには、『千と千尋の神隠し』に登場するカオナシも現れ場を盛り上げた。たくさんの報道陣と来賓客が見守る中、展覧会が開幕した。 高畑・宮崎アニメの秘密がわかる。 スタジオジブリ・レイアウト展/http://www.ntv.co.jp/layout/開催期間: 2008年7月26日(土)-2008年9月28日(日)※月曜休館(ただし8月11・18日、9月15・22日は開館)開館時間: 10:00 - 18:00開催場所: 東京都現代美術館 企画展示室1F・B2主催: 財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館/日本テレビ企画制作協力: スタジオジブリ/三鷹の森ジブリ美術館後援: 読売新聞東京本社協力: EPSON/TOKYO FM /ウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメント
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