アニメーションという関わり方 吉浦康裕「イヴの時間」:レポート | アニメ!アニメ!

アニメーションという関わり方 吉浦康裕「イヴの時間」:レポート

 1月10日、東京ミッドタウン内のデザインハブにて九州大学芸術工学部公開講座「アート・オープン・カフェ」に次回作の『イヴの時間』を制作中の吉浦康裕氏が登場した。
 講座では、過去作品から『キクマナ』、『水のコトバ』、『ペイル・コクーン』などの制作について

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 1月10日、東京ミッドタウン内のデザインハブにて九州大学芸術工学部公開講座「アート・オープン・カフェ」に次回作の『イヴの時間』を制作中の吉浦康裕氏が登場した。
 講座では、過去作品から『キクマナ』、『水のコトバ』、『ペイル・コクーン』などの制作について順に触れた。また『ペイル・コクーン』の最新情報としては、2月2日から公開される音楽コメディ映画『歓喜の歌』(監督:松岡錠司)の劇中で使用されるとの事である。
 昨年の東京国際アニメフェア2007で情報が解禁になった『イヴの時間』も初披露となった。ただ、映像は完成しているものの音響が間に合っておらず、映像を交えながら解説というスタンスが取られた。

         opencafe.jpg 

 今回『イヴの時間』は、オリジナル作品としては初めて複数の人員での作業となっている。背景が3D、キャラクターが2Dというのはこれまでと同様だが、キャラクターの作画にプロのアニメーター6名くらいがメインで加わっている。
 会話劇を中心とした作品で、「ロボットと人間は区別しない」という本作の命題の1つについても具体的な話がなされた。
 個人制作の場合であれば、自身のイメージしたものを余す事無く自身で制御が可能である。それに関して、自身のイメージから外れたり劣化したりするような事はなかったかという質問に対しては、特に決め込まないようにしていたと語った。
 昨年3月の東京国際アニメフェア2007内で開催された第5回インディーズアニメフェスタで語ったような作品の制作意図が達成されているような印象を受けたので期待が高まる。

 今回披露されたのはあくまでも連作のファーストエピソードである。現在は次のエピソードを制作中だ。
 3月末に開催される東京国際アニメフェア2008で公開される予定なので、吉浦氏も出展している「クリエーターズワールド・アドバンスト」や制作元のディレクションズのブースへ立ち寄ってみるとよいだろう。
【真狩祐志】

スタジオ六花 吉浦康裕  /http://www.studio-rikka.com/
ディレクションズ  /http://www.directions.jp/

九州大学芸術工学部公開講座「アート・オープン・カフェ」
/http://homepage.mac.com/kogatoru/aoc/index.html

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