「貸本マンガの世界」 江東森下文化センターで特別展 | アニメ!アニメ!

「貸本マンガの世界」 江東森下文化センターで特別展

江東区森下文化センターは8月7日より31日まで、1階展示ロビーにて「夏の特別展 今、よみがえる「貸本マンガの世界」」を開催

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 東京・江東区森下文化センターは8月7日より31日まで、1階展示ロビーにて「夏の特別展 今、よみがえる「貸本マンガの世界」」を開催している。期間中、8月15日の休館日を除く毎日9時から21時まで、誰でも無料で展示を楽しめる。

 企画では1940年代から50年代に人気を博した貸本マンガにスポットを当てる。これまでは若い世代にはあまり知られていなかったが、昨年、テレビドラマで『ゲゲゲの女房』に登場し、また水木しげるブームをきっかけに脚光を浴びている。
 1960年代以降は、週刊マンガ誌の登場で次第に勢いを失うが、一時代を築いた。また、貸本の作家には後に週刊マンガ誌や劇画で活躍するものも多かった。そうしたマンガ家たちの初期の作品が収められているのも魅力だ。

 森下文化センターでは、本年6月より「貸本マンガの時代」と題した4回シリーズの講演会を行っている。今回の企画はこれにも連動したものだ。講演に合わせて、貸本そのもの姿も紹介する。
 講演会の第1回は終了しているが、8月28日には第2回「貸本マンガの世界~劇画の誕生」が開催される。世界的に高い評価を受ける辰巳ヨシヒロさんが貸本と劇画誕生について語る。これについては手塚治虫文化賞大賞、米国アイズナー賞も受賞した『劇画漂流』にも詳しいが、作者自身から直接聞く機会は貴重だ。
 さらに10月23日に第3回「貸本マンガの世界~父娘二代、マンガ家として」(ゲスト講師:今村洋子)12月11日に第4回「貸本マンガの世界~貸本マンガから週刊誌へ」(ゲスト講師:川崎のぼる先生、ビッグ錠先生)も予定する。いずれも貸本マンガから羽ばたいた大物作家ばかりとマンガの歴史に興味がある人には必見とも言えるだろう。

江東区森下文化センター(田河水泡・のらくろ館)
/http://www.kcf.or.jp/morishita/index.html

8月7日(日)~31日(水)9:00~21:00
※8月15日(月)休館日
江東区森下文化センター 1階展示ロビー(入場無料)
《animeanime》
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