フレデリック・バック展 東京都現代美術館で始まる | アニメ!アニメ!

フレデリック・バック展 東京都現代美術館で始まる

7月2日から東京都現代美術館で、大型企画展「木を植えた男。 フレデリック・バック展/L'Homme qui Plantait des Arbres」が始まった。

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backten1.JPG 7月2日から東京都現代美術館で、大型企画展「木を植えた男。 フレデリック・バック展/L'Homme qui Plantait des Arbres」が始まった。この展覧会は国際的なアニメーション作家フレデリック・バックさんの創作活動の全貌を紹介するものだ。
 フランス生まれでカナダに在住するフレデリック・バックさんは、アニメーション作家として多くの仕事を手掛けてきた。1984年には映画『クラック!』で、1988年には『木を植えた男』で、二度にわたりアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞、現代を代表するアニメーション作家のひとりとされている。

 およそ1000点もの資料・作品を紹介するため十分なスペースを取った展覧会は、フランス時代の絵画やイラストレーションなどフレデリック・バックさんの多彩な才能を披露する。アニメーション映画だけでなく、そこに至るまでの道を明らかにしている。一人のアニメーション作家に対する展覧会としては最高水準のものだろう。
 こうした展覧会の実現は、企画制作協力のスタジオジブリ、三鷹の森ジブリ美術館の果たした役割も大きい。高畑勲監督、宮崎駿監督が、フレデリック・バックさんの作品を高く評価し、実現にこぎつけたからだ。

 スタジオジブリの協力により東京都現代美術館が開催する企画展は、毎年夏に行われる。特に2009年のメアリー・ブレア展、2010年の借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展など、近年はアニメーションに関わりあるアーティストにスポットを当てるようになっている。今回もそうしたやりかたを踏襲している。
 幾つものテーマに区切られた構成は、アニメーションに対する新たな見方を提示すると伴に、美術愛好家にも楽しいものとなる。幅広い層にアピールする展覧会だ。
 会期は7月2日から10月2日まで(休館日あり)、連日10時から18時まで開館する。料金は大人・大学生1200円、中高生900円、小学生600円、前売巻の販売は終了しており、当日券のみとなっている。

 また、展覧会の公開に合わせて、7月2日から10月2日まで東京・神保町シアターでフレデリック・バックさんの作品を上映する「フレデリック・バックの映画」も公開されている。『トゥ・リアン』、『クラック!』、『木を植えた男』、『大いなる河の流れ』の代表作4本をプログラムする。
 さらにDVDでは『木を植えた男 フレデリック・バック作品集』を発売する。こちらは9作品とインタビュー集などを収録、税込3990円、7月2日より展覧会場で販売、7月20日には一般販売を開始する。

フレデリック・バック展/L'Homme qui Plantait des Arbres
開催期間: 2011年7月2日(土)~2011年10月2日(日)
開催場所: 東京都現代美術館 企画展示室1F・3F
/http://www.ntv.co.jp/fredericback/

主催: 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館/日本テレビ放送網/マンマユート団
企画制作協力: スタジオジブリ/三鷹の森ジブリ美術館
特別協力: アトリエ・フレデリック・バック(In partnership with the Atelier Frédéric Back, Montréal.)/ラジオ・カナダ/国際森林年国内委員会事務局
*詳細は公式サイトで確認ください。

フレデリック・バックの映画
/http://www.ghibli-museum.jp/back/
木を植えた男 フレデリック・バック作品集
/http://www.disney-studio.jp/ghibli

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《animeanime》
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