日本のマンガが海外で数多く翻訳、紹介され人気を集めている。その一方で、各国で日本のマンガスタイルに影響を受けた作品を発表する作家が増えているのはあまり知られていない。そんな海外のマンガ作家たちを集中的に取り上げる研究会議が、3月6日に京都国際マンガミュージアムで開催される。 会議のテーマは「そもそも『海外マンガ』とは何か!?――グローバル化するコミックス事情の最前線」とし、ダイナミックな変化を続ける海外のマンガ状況を紹介する。京都国際マンガミュージアム、京都精華大学国際マンガ研究センター、日本マンガ学会海外マンガ交流部会、そして女性MANGAプロジェクトが主催する。 会議は3月6日の13時から17時20分まで、京都国際マンガミュージアム3階研究室にて行う。研究会自体の料金は無料で、事前申し込みも必要ない。ただし、定員は先着50名となる。 内容は2つの講演と研究発表、さらに外務省による第4回国際漫画賞の受賞者らによるラウンドテーブルでのトークセッションと4つのプログラムが設けられる。講演は海外のマンガ作家の事情に詳しい椎名ゆかり さんにより「アメリカにおける非日本産のMANGA/MANGA artistsの現況」とマンガ研究家「海外マンガと日本の読者」のふたつである。また、ベトナム文学研究者である加藤栄さんが、近年急激に関心が増しているベトナムのマンガ事情について発表する。 「第4回国際漫画賞受賞者による「海外マンガ事情座談会」では、国際交流基金の招聘で来日中のシャオ・バイさん(中国)、エンリケ・フェルナンデスさん(スペイン)、ヴィラチャイ・ドゥアンプラー(タイ)の3人が参加する。司会を明治大学准教授の藤本由香里さんが務める。 国際漫画賞は海外で活躍するマンガ作家を対象に優秀作品を顕彰するもので、今年で4回目を迎える。新人賞でなく、既に商業的に活躍している作家の受賞が多い。そうした視点から話は、海外で展開するマンガ作品のシーンを理解する助けになりそうだ。 今年の国際漫画賞は、今回来日したシャオ・バイさん最優秀賞を受賞、さらに3作品が優秀賞に選ばれている。2月23日には外務省の飯倉公館で、授賞式を行う。「そもそも『海外マンガ』とは何か!?――グローバル化するコミックス事情の最前線」/http://www.kyotomm.jp/event/study/kaigaimanga2011.php日時: 2011年3月6日(日) 午後1時~5時30分会場: 京都国際マンガミュージアム 3階 研究室1料金: 無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要定員: 50名 (先着順)参加方法: 事前申込不要主催: 京都国際マンガミュージアム/京都精華大学国際マンガ研究センター/日本マンガ学会海外マンガ交流部会/女性MANGAプロジェクト協力: 独立行政法人 国際交流基金(ジャパンファウンデーション)国際漫画賞 /http://www.manga-award.jp/
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