マンガ大賞2011が、1月17日に今回のノミネート13作品を発表した。マンガ大賞はマンガ好きが友人に薦めたい作品を選ぶとして始まったマンガ大賞2008年にスタートした。ノミネートには毎年投票で10作品が選ばれるが、今年は全部で13作品が選ばれた。 マンガ大賞実行委員会によれば、これは同得票数の作品が複数あったためだという。一次選考は89人の選考委員が最大5作品に投票出来るシステムを取っている。これまでにないノミネート13作という結果は、既に第一次選考の段階からかなりの接戦が繰り広がられている様子を窺わせる。 ノミネートの条件には、2010年1月1日から12月31日までに単行本が発売された作品のうち最大巻数が8巻までとの厳しい条件がついている。このため長期連載になるとノミネート入りが難しくなる。これは評価の定まった作品意外を選びたいという主催者の趣旨に基づくものである。 この条件がマンガ大賞にニューフェース賞的な側面も与えている。一方で、期間が限られていることで受賞・ノミネートの難しい賞ともなっており、同賞が短期間で大きな注目を集める理由にもなっている。 2011年の13作品も実際に、2010年の候補作品からかなり入れ替わった。注目されるのは2009年にノミネートされ受賞を逃した羽海野チカさんの『３月のライオン』、東村アキコさんは昨年はテレビアニメ化でも話題を呼んだ『海月姫』でのノミネートだったが、今年は『主に泣いてます』が名前に挙がった。 このほか新人の意欲作から既に定評のある実力派作家たちの最新作と幅広い作品が並ぶ。友人に薦めたいとの趣旨に応じて、是非手に取りたい作品ばかりだ。 今後、全審査委員が全作品全巻の読書をし、2月25日まで選考投票を締め切る。3月中旬に投票をポイントとして、1位、2位、3位を選定する。そのうえで1位の作品をマンガ大賞として発表する予定だ。マンガ大賞2011 /http://mangataisho.com/ マンガ大賞2011 ノミネート作品 ■ 『アイアムアヒーロー』 花沢健吾 ■ 『乙嫁語り』 森薫 ■ 『主に泣いてます』 東村アキコ ■ 『刻刻』 堀尾省太 ■ 『さよならもいわずに』 上野顕太郎 ■ 『SARU』 五十嵐大介 ■ 『３月のライオン』 羽海野チカ ■ 『失恋ショコラティエ』 水城せとな ■ 『進撃の巨人』 諫山創 ■ 『ドリフターズ』 平野耕太 ■ 『ドントクライ、ガール』 ヤマシタトモコ ■ 『花のズボラ飯』 久住昌之、水沢悦子 ■ 『ましろのおと』 羅川真里茂 （作品名あいうえお順・敬称略）
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