「ホッタラケの島」 南米のアニメーション映画祭で審査員賞 | アニメ!アニメ!

「ホッタラケの島」 南米のアニメーション映画祭で審査員賞

『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』が、11月30日から12月2日までアルゼンチンのブエノスアイレスで開催された第4回Expotoons国際アニメーション映画祭で

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 アニメ映画『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』が、11月30日から12月2日までアルゼンチンのブエノスアイレスで開催された第4回Expotoons国際アニメーション映画祭で長編アニメーション部門の審査員賞を受賞した。同作が海外での映画祭で賞を獲得するのは、韓国 SICAF2010の長編アニメーション部門審査員特別賞、カナダFANTASIA FILM FESTIVAL 2010アニメーション作品長編部門特別賞に続くものとなる。
 『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』は国内では2009年に劇場公開し、フルCGアニメーションを本格的に取り入れた長編映画として注目された。Expotoonsでも本作を、セルアニメの伝統的なスタイルを打ち破りながら「アニメ」の伝統的でユニークな映像スタイルから作られていると紹介されている。日本アニメと立場からのフルCGアニメーション技術と表現が評価されたようだ。

 Expotoons国際アニメーション映画祭は、2007年に始まった国際アニメーション映画祭である。南米と世界のアニメーションをつなぐ目的で行なわれている。
 歴史は浅いが映画祭のほか、コンファレンス、フィルム見本市、企画マーケット、共同製作のビジネスマッチングなどアニメーションの総合イベントとして大規模に開催されている。期間中およそ4000人が訪れる。 
 映画祭は長編アニメーション部門のほか短編アニメーション部門、テレビシリーズ部門、広告部門、短編アニメーション・学生部門の5つで構成されている。今年40カ国から485本が公式出品をされ国際色豊かだ。南米だけでなくヨーロッパから作品が目立つ。日本からは笹原和也監督の『CAT SHIT ONE』も出品されている。
 世界各国で開催されるアニメーション映画祭の数は少なくないが、コンファレンスや見本市、企画マーケットを兼ね備えたものは多いわけでない。特に中南米では珍しい存在だ。今後の成長が期待されるアニメーション映画祭である。

Expotoons国際アニメーション映画祭 /http://www.expotoons.com/

第4回Expotoons国際アニメーション映画祭
受賞作品(一部抜粋)

長編アニメーション部門
グランプリ 『The Ugly Duckling(みにくいアヒルの子)』Garri Bardin監督(ロシア)
審査員賞 『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』佐藤信介監督 (日本)

短編アニメーション部門
グランプリ 『The Little Boy And The Beast』 Johannes Weiland監督 (ドイツ)
審査員賞1位 『Cat In A Box』 Peque Varela監督 (スペイン)
審査員賞2位 『ANGRY MAN』 Cesar Cabral監督 (ノルウェー)

テレビシリーズ部門
グランプリ 『Jobs』 SupamonkS監督 (フランス)
広告部門
グランプリ 『Going West』
Martin Andersen / Line Andersen /Andersen M Studio (英国)
短編アニメーション・学生部門
グランプリ 『In Scale』 Marina Moshkova監督 (ロシア)

AACA-ASIFAアルゼンチン特別賞
『LOGORAMA』 
Francois Alaux / Hervé de Crécy /Lucovic Houplain監督 (フランス)
CINEANIMADO – EXPOTOONS賞
『LEBENSADER』 Angela Steffen監督 (ドイツ)
《animeanime》
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