ニコラ・ド・クレシーさんは、BDの世界でも一際目立った存在だ。1990年代に作品発表を開始、『Leon la Came』や『天空のビバンドム』のアートワークで注目され『Leon la Came』第2巻で1998年のアングレームにて最優秀作品賞を受賞する。フランスのアートビジュアルに衝撃を与えた、いま最もホットな作家とみなされている。 現在は11月5日から京都国際マンガミュージアムの「マンガ・ミーツ・ルーヴル――美術館に迷い込んだ5人の作家たち」のために来日中、11月6日には同ミュージアムでライブ・ペインティングも披露する。また、2005年の初来日以降もたびたび日本を訪問しており、日本への造詣も深い。日本を題材にした『Journal d'un Fantome』も発表している。そうしたニコラ・ド・クレシーさんの作品出版は、日仏のマンガとBDの交流を深めてより文化を豊かにするに違いない。 画像: 『天空のビバンドム』