2009年8月に劇場公開した長編アニメ『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』が、第25回デジタルコンテンツグランプリのDCAJ会長賞を受賞した。『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』は国内の劇場アニメーション映画ではまだ珍しい3D CGアニメーションを全面に打ち出し、注目された。制作にプロダクション I.G、監督に『春の雪』、『砂時計』など実写映画で活躍する佐藤信介監督を起用して話題になった。 デジタルコンテンツグランプリはデジタルコンテンツ協会が主催するもので、毎年日本のデジタルコンテンツ産業の発展貢献を軸に幅広い対象から各賞を決定、顕彰を行っている。このうちDCAJ会長賞は、経済産業大臣賞と並ぶ主要な賞となっている。アニメ作品では過去に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』なども受賞している。 賞の審査にあたって『ホッタラケの島』は、ハリウッドを中心に米国の劇場アニメーションの制作手法が3D CGに向かうなかで、日本独自のCGアニメーション手法の確立を目指したとして評価された。日本の独特の2D表現を3D CGの中に取り込んだとする。さらに制作コストとニーズ、収益の関係やアニメーション産業の進化など、技術だけでなくマネジメントまでの意欲的な取り組みが受賞の対象となった。 デジタルコンテンツの技術、そしてデジタル産業の振興を目指すデジタルコンテンツ協会ならではの選定とも言えるだろう。また、昨年は経済産業大臣賞を『サマーウォーズ』が受賞しており、デジタルコンテンツ産業におけるアニメの存在感の大きさも反映したものとなった。 DCAJ会長賞を含めたデジタルコンテンツグランプリの各賞表彰式は、10月14日に東京・青梅の日本科学未来館、東京国際交流館で開催されるデジタルコンテンツEXPO 2010のなかで行われる。デジタルコンテンツEXPO 2010では、ConTEX、ASIAGRAPH、国際3D FAIRなどを中心に最新のデジタルコンテンツを披露する。多彩な展示と専門家による内容豊富なシンポジウムが行われる。デジタルコンテンツ協会 /http://www.dcaj.org/プロダクション I.G /http://www.production-ig.co.jp/ デジタルコンテンツEXPO 2010 /http://www.dcexpo.jp/
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