7月8日から28日までカナダ・モントリオールで開催されたファンタジア映画祭(Fantasia Festival)の長編アニメーション部門で日本のアニメが席巻した。 片渕須直監督の『マイマイ新子と千年の魔法』が審査員による長編アニメーション部門最優秀長編アニメーション賞(BEST ANIMATED FEATURE FILM)を受賞し、同時に選ばれた特別賞(SPECIAL MENTION)には佐藤信介監督の『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』だった。長編アニメーションの2部門を日本のアニメが独占したかたちだ。 こうした受賞と高い評価は、現地の映画ファンからの日本アニメに対する高い支持も反映していると言えそうだ。映画祭ではファンの投票による映画賞(AUDIENCE AWARDS)も設けており、ここでも日本の劇場アニメが各賞を受賞している。 最優秀アニメーション金賞には細田守監督の『サマーウォーズ』、また2つある銅賞には片山一良監督の『いばらの王』、西崎義展監督の『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』が選ばれた。4本のうち3本までが日本のアニメだ。 また、銀賞となった『TECHNOTISE: EDIT AND I』も興味深い映画である。セルビアで製作されたこのアニメーション映画は、フランスのバンド・デシネで活躍するアーティスト アレクサ・ガジッチのSF作品を作者自らが映像化している。映像は2Dと3Dのハイブリットとなっており、そのキャラクターや映像表現に日本アニメからの強い影響が窺われる。ファンタジア映画祭での「ANIME」に対する人気の強さを示している一方で、東ヨーロッパのセルビアでも日本アニメスタイルの作品が生まれるグロバールな波に驚かされる。 ファンタジア映画祭では、このほか最優秀長編映画賞に『川の底からこんにちは』(石井裕也監督)、最優秀女優賞に同作から満島ひかりさんが選ばれるなど日本映画全体の活躍も目立つ。こうした日本の活躍は同映画祭が東アジアの映画に強みを持っているためである。 ファンタジア映画祭は1996年に日本と香港の映画にフォーカスする映画祭としてスタート、翌1997年に対象を世界に広げた。現在はアジア、北米、ヨーロッパを中心に多くの作品と映画関係者が集まる。また、ジャンル映画の映画祭としては、北米で最も重要なものとされている。ファンタジア映画祭(Fantasia Festival) /http://www.fantasiafestival.com/2010/en/
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