アニマックス 今敏監督の長編映画2作を追悼放映 | アニメ!アニメ!

アニマックス 今敏監督の長編映画2作を追悼放映

アニメ専門チャネルのアニマックスは、8月24日に逝去した今 敏監督の長編映画2作品を追悼番組として放映する。9月4日土曜日深夜24時からは『東京ゴッドファーザーズ』

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 アニメ専門チャンネルのアニマックスは、8月24日に逝去した今 敏監督の長編映画2作品を追悼番組として放映する。
 9月4日土曜日深夜24時からは『東京ゴッドファーザーズ』、25時45分からは『パプリカ』である。若くして亡くなったため監督の長編劇場映画は4本しか作られなかったが、そのうち2本が一挙に放映される。

 『東京ゴッドファーザーズ』は2003年の劇場公開作品である。米国アカデミー賞長編アニメーション部門の候補作ともなった。クリスマスイブの夜に3人の浮浪者が捨てられた赤ちゃんを拾ったことから始まる。
 現実と非現実が入り乱れることが多い今 敏監督の作品の中では唯一、現代の日本が普通に描かれている。ただし、目まぐるしく変化するストーリーは他の監督作品と同様だ。そして、全ての話がラストで一本につながる物語構成に、映画の視聴者は舌を巻くに違いない。あるいはそれこそがファンタジーでないかと思うかもしれない。

 一方、『パプリカ』は作家筒井康隆さんのSFを原作に長編劇場アニメとした。原作の持つ混沌と今 敏監督の混沌がぶつかり合い傑作となった。映画は国際的にも高く知られるベネチア映画祭のコンペティション部門に公式出品されるなど高い評価を受けている。
 また、本作を今回放映するアニマックスの親会社にあたるソニー・ピクチャーズ エンタテイメント(ジャパン)が製作に参加している。北米の劇場興行とDVD流通もソニー・ピクチャーズが行った。こうした縁の深さから今回の追悼番組も実現したのだろう。

 一方、衛星チャンネルのWOWOWでは9月15日に深夜3時25分から、同じく今 敏監督の『PERFECT BLUE』を放映する。こちらも追悼特別番組の位置づけでHD、5.1チャンネルとハイクオリティで届けられる。『PERFECT BLUE』は、1998年に製作された今 敏監督のデビュー作である。
 アイドル歌手から脱皮はかる霧越未麻の周辺で起こる連続殺人、夢と現実が交錯するサイコサスペンスである。デビュー作から既に、今 敏監督のあらゆる特徴が既に含まれている。日本のアニメ史に残る傑作である。

アニマックス /http://www.animax.co.jp/
WOWOW  /http://www.wowow.co.jp/
《animeanime》
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