「ホッタラケの島」 韓国SICAFで審査員特別賞を受賞 | アニメ!アニメ!

「ホッタラケの島」 韓国SICAFで審査員特別賞を受賞

日本から出品された劇場アニメーション『ホッタラケの島 ~遥と魔法の鏡~』が、長編部門審査委員特別賞(Jury Special Prize)を受賞した。SICAFではこれまでも

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 7月21日から25日まで、韓国ソウル市で第14回ソウル国際カートゥーン&アニメーションフェスティバル(SICAF2010)が開催された。SICAFは韓国が国際的なアニメーション文化と情報の発信になることを目指し運営される国際規模の大型アニメーション映画祭である。
 このアニメーションフェスティバルの目玉となるコンペティションで、日本から出品された劇場アニメーション『ホッタラケの島 ~遥と魔法の鏡~』が、長編部門審査委員特別賞(Jury Special Prize)を受賞した。SICAFではこれまでも『NITABOH』や『東京マーブルチョコレート』がグランプリを獲得している。今回は長編部門には5ヶ国5作品が選出されていたが、日本3DCGへの挑戦が評価された。グランプリには韓国の2Dアニメーション『What is not Romance?』が輝いている。

 『ホッタラケの島』は2009年8月に、大作劇場映画として公開された。監督に実写監督の佐藤信介さん、脚本に安達寛高さんを招き、ハイクオリティの劇場アニメに定評のあるプロダクションI.Gが制作を行った。
 2Dアニメが主流のアニメ現場で、ほぼ全編をCGアニメとすることが話題を呼んだ。海外のCGアニメーションスタジオと技術的な差が大きいとされるこの分野で、日本でも同様の表現が可能であることを明らかにし、高く評価されている。今回の受賞は、こうした成果が海外でも評価されたものと言っていいだろう。
 
 さらに『ホッタラケの島』は、7月8日から28日までカナダで開催されていたモントリオールファンタジア国際映画祭(Fantasia International Film festival)でも、長編アニメーション部門の特別賞を獲得している。こちらはもともとアジアのジャンル映画に特化した映画祭からスタートしたもので、現在は国際規模の映画祭となっている。
 最優秀長編アニメーション賞には、同じく日本から出品された片渕須直監督の『マイマイ新子と千年の魔法』が輝いている。このほか観客部門の最優秀長編アニメーション賞(金賞)を細田守監督の『サマーウォーズ』が受賞するなど、日本アニメの活躍が目立つ。

第14回ソウル国際カートゥーン&アニメーションフェスティバル(SICAF2010)
/http://www.sicaf.org/2010/eng/

モントリオールファンタジア国際映画祭(Fantasia International Film festival)
/http://www.fantasiafestival.com/2010/en/
《animeanime》
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