ハーベイ・アワード 海外部門候補に「20世紀少年」「PLUTO」等 | アニメ!アニメ!

ハーベイ・アワード 海外部門候補に「20世紀少年」「PLUTO」等

ハーベイ・アワードのノミネートが、このほど発表された。このうち海外作品に関連した賞である海外作品賞に日本のマンガ関連作品が多数ノミネートされた。

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 米国のコミックス業界を代表する賞であるハーベイ・アワードのノミネートが、このほど発表された。このうち海外作品に関連した賞である海外作品賞(BEST AMERICAN EDITION OF FOREIGN MATERIAL)に日本のマンガ関連作品が多数ノミネートされた。
 まず、日本マンガの翻訳出版である『20世紀少年』(浦沢直樹著:Viz Media)、『PLUTO』(浦沢直樹・長崎尚志著:Viz Media)の2冊、そして日本のマンガルーツを追ったエリック・ナッシュさんによるノンフィクション『MANGA KAMISIBAI』(Abrams ComicArts)、それに日本マンガ研究の第一人者ヘレン・マッカーシーさんによる『THE ART OF OSAMU TEZUKA: GOD OF MANGA』である。5つの候補作のうち4つまでが日本のマンガ関連となっている。 

 ハーベイ・アワードは、作品の選考・投票が全てコミックス業界のクリエイターによって行われることが特徴となっている。選考部門は最優秀ライターや最優秀アーティスト、最優秀カートゥーンニストなど職種などを基に全部で、20部門以上が設けられている。
 同業者が選ぶ賞だけにその選考の眼も厳しい。各部門は5人(もしくは5作品)がノミネートとして選ばれて、その中から投票により受賞者(受賞作)が決まる。本年の受賞結果は、8月28日に開催されるボルチモア・コミコンの場で発表される予定だ。

 米国内の同業者の賞ということもあり、通常は日本マンガの存在感はあまり大きくない。しかし、米国の以外の作品、それをテーマにする作品を対象とする海外作品賞は、長年日本マンガの存在が大きな部門である。これまでの受賞作品は半数以上が日本の作品で、なかでも『AKIRA』や『子連れ狼』、『ブッダ』などが複数回にわたり受賞しているのが目を惹く。
 今年も日本関連の作品受賞が濃厚だ。日本マンガの存在感の大きさを感じさせるものとなりそうだ。

ハーベイ・アワード(The Harvey Awards) /http://www.harveyawards.org/
《animeanime》
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