米国のメディアコングロマリット バイアコムとMTVネットワークス・アジアは、台湾の大手オンライン・ゲーム会社GigaMediaと共同で人気アニメーション『スポンジ・ボブ』のMMOG(多人数同時参加型オンライン・ゲーム)を開発する。6月9日にMTVジャパンが明らかにした。 2011年より日本、韓国、台湾、東南アジアのほか、中国、インドでもサービス開始予定する。サービスは全て現地の言語に対応し、アジア地域に幅広く展開する予定だ。 『スポンジ・ボブ』は、米国の子供向けチャンネル ニコロデオンにて放映されているアニメーション番組である。ニコロデオンはバイアコムのグループ会社で子供チャンネルを世界各国で運営している。現在、世界で最も有力な子供番組のネットワークである。その中で『スポンジ・ボブ』は、グループのフラッグシップ的なキャラクターとなっている。 ニコロデオン・アニメーション・スタジオの『スポンジ・ボブ』クリエイティブ・チームは、GigaMediaと連携しながらオンライン環境の開発、アバター制作を行なう。『スポンジ・ボブ』の世界観をオンライン上に再現する予定だ。 MMOGを共同開発するGigaMediaは、台湾を拠点に世界的にオンラインゲームビジネスを展開する新興企業で、米国のナスダック市場に上場する。特にカジュアル・ゲームを得意としている。ゲームファンだけでなく、幅広いターゲットにアプローチしたいバイアコムの方向性と一致したようだ。 また、今回の『スポンジ・ボブ』のMMOGは、バイアコムが米国以外で展開する初のMMOGサービスでとなる。サービス地域をアジアとしたのは、キャラクターの知名度の高さに加えて、オンライン・ゲームが他地域に較べて特に人気あるためとみられる。 巨大メディアグループが、人気アニメーションのキャラクターを通じて仕掛けるオンラインビジネスの今後の展開は大きな関心を呼ぶだろう。特に中国、インドの巨大市場も視野に入れており、バイアコムのプロジェクトにかける意気込みの大きさも感じられる。MTVジャパン /http://www.mtvjapan.com/GigaMedia /http://www.gigamedia.com.tw/
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