国内最大級の電子書籍販売サイトeBookJapanを運営するイーブック イニシアティブ ジャパンは、マンガ家竹宮惠子さんの作品を管理するトランキライザープロダクトと竹宮惠子作品の電子化契約を締結した。2010年5月よりeBookJapanサイトにおいて、作品を電子書籍として順次リリースする。 この電子書籍はWindowsPC、MacPCのほか、現在大きな話題を呼ぶiPadにも対応するものとなる。人気作家のマンガ作品の本格的な電子化プロジェクトとして注目される。 竹宮惠子さんは国内を代表する少女マンガ家として知られている。代表作の『風と木の詩』、『地球へ…』、『ファラオの墓』、『イズァローン伝説』などは、いずれもマンガ界に大きなインパクトを与えてきた作品だ。現在は、京都精華大学マンガ学部教授として、若い才能の育成にも携わる。 電子化第1弾は、少女マンガの名作としても名高い『風と木の詩』を取り上げる。価格は1巻税込420円である。全16巻のうちカラー原稿が現存するページは、全てカラー原稿として復刻される。 このカラー原稿復刻が今回の電子化でもうひとつ大きなトピックスとなる。電子書籍版ならではの魅力になる。作家との直接交渉により実現したものだろう。これまでデジタルマンガの世界では、海外を中心にカラー作品のニーズが高いとされている。そうしたニーズに一歩近づくものにもなるだろう。 今後も順次、竹宮惠子作品の電子書籍化を進める。短編集は発表年代ごとに巻を分けるほか、シリーズ作品も収録ストーリーを新たに編集、分冊も組み直す。 またeBookJapanでは、今後もビッグタイトルや名作を中心に積極的に電子書籍化を行うとしている。さらなる作品の電子化に期待がかかる。eBookJapan /http://www.ebookjapan.jp/ebj/
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