フランス・アニメーションの巨匠 ルネ・ラルー特集上映3月28日に | アニメ!アニメ!

フランス・アニメーションの巨匠 ルネ・ラルー特集上映3月28日に

フランス・アニメーションの巨匠で、世界中のクリエイターに大きな影響を与えたルネ・ラルー監督を特集上映する「ルネ・ラルー映画祭」が、3月28日東京シネマート六本木で開催される。

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 フランス・アニメーションの巨匠で、世界中のクリエイターに大きな影響を与えたルネ・ラルー監督を特集上映する「ルネ・ラルー映画祭」が、3月28日東京シネマート六本木で開催される。
 当日は2004年に故人となったルネ・ラルー監督が制作した3つの長編アニメーション『時の支配者』、『ガンダーラ』、『ファンタスティック・プラネット』の全てを上映する。1日限定の3作品一挙上映は、アニメーションファンにとって貴重な機会となる。

 「ルネ・ラルー映画祭」は、エンタテイメント業界の人材育成を行っているバンタン映画映像学院の生徒が有志で行う自主映画祭である。メジャー系の映画上映が多い中で上映機会の減っている海外映画を再上映し、作品や映画の価値を広げたいとして企画した。
 上映会は20代前半から30代前半の比較的若い世代をターゲットにする。上映会を通じて映画人口の拡大も目指しており、今後も定期的に活動を続けるという。

 ルネ・ラルー監督は1929年パリ生まれ、2004年に逝去している。そのシュールレアリスティックな画風と文明への批評性を持ったストーリーで、フランスを代表するアニメーション作家として知られる。
 1973年に公開された『ファンタスティック・プラネット』は、アニメーション映画としては初めてカンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞した作品だ。『時の支配者』では、日本でもファンの多いメビウスが原画に参加している。ルネ・ラルー監督の傑作であると同時に、メビウスの芸術表現の代表作ともなっている。
 『ガンダーラ』もルネ・ラルー監督とメビウスがコンビを組んだ作品だ。両性具有者と女性によって統治された未来世界ガンダーラを舞台にしたSFアニメーションである。ルネ・ラルーの文明批評が特に強く表れている。
 いずれも映画芸術として高いクオリティを持ちながら、SF、ファンタジーで世界を描くことでエンタテインメント性も溢れる。アニメーションしか持ち得ない表現方法、独創性が発揮された傑作である。

 「ルネ・ラルー映画祭」は3月28日11時20分開場、3本の映画のほかにアニメーション監督りん たろうさん、アニメーション作家大山慶さんによるふたつのトークイベントを挟む予定だ。映画は前売り900円、当日1100円のチケットで、1作品ずつの鑑賞となる。

「ルネ・ラルー映画祭」 /http://renelaloux.okoshi-yasu.com/

日時: 3月28日(日) 11時20分 開場
会場: シネマート六本木 (スクリーン4 135席+1)

11時20分 入場開始
11時40分 上映会主催挨拶
12時 『時の支配者』(78分)
13時40分 トークイベント(30分)
ゲスト: りんたろう(アニメーション監督)(予定)
14時15分 『ガンダーラ』(82分)
16時 トークイベント開始(30分)
ゲスト: 大山慶(アニメーション作家)(予定)
16時35分 『ファンタスティック・プラネット』(72分)

料金: 前売り:900円 当日:1100円 (チケット1枚に付き1作品のみ)
企画・運営
主催:バンタン映画映像学院上映会プロジェクト 協賛:バンタン映画映像学院
《animeanime》
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