映像企画・製作のコミックス・ウェ-ブフィルムは、2010年に映画『プランゼット』を劇場公開することを12月3日に発表した。また、発表と同時に公式サイトをオープンした。映画の配給は、コミックス・ウェ-ブフィルムが行う。 『プランゼット』は、2005年に公開した『惑星大怪獣ネガドン』の粟津順監督の最新作となる。『惑星大怪獣ネガドン』は、およそ25分にも及ぶCGアニメーションを粟津監督が一人で作り上げた。また、往年の特撮映画を思わせる映像を全てCGで描き発表当時に大きな注目を集めた。 今回の作品も、昭和の特撮に対するオマージュが数多く盛り込まれることになりそうだ。2053年を舞台に、人類の危機を描く。旧来の特撮の持つ重厚な設定と最新のCG映像技術を活かし、昭和特撮のDNAを引継いだ新たな映像が送り出される。 『惑星大怪獣ネガドン』では監督一人での制作だったが、今回はより高い映像クオリティを実現すべく、2008年6月にコミックス・ウェーブ・フィルム内に立ち上がった制作チームによる監督中心の制作となる。さらに日本でトップクラスのVFX技術とされる白組をはじめとする有力スタジオが協力する。 12月3日に公開された公式サイトは現段階ではティザーサイトだが、現在、特報映像公開のカウントダウンを行っている。カウントダウン終了後に、新時代の特撮映像が公開される予定だ。 また、今回注目さるのは、製作にメディアファクトリーが参加していることだ。この夏にはやはり、個人制作から出発した宇木敦哉監督の『センコロール』が、ソニーミュージック系のアニプレックスの配給により劇場公開されている。 メジャーのエンタテイメント企業が、インディーズと呼ばれていた個人制作のアニメやCG作品に大きな関心を見せ、それをビジネス化しようと試み始めている。『プランゼット』は新しい映像や新しいクリエイターのキャリアの築きかたなど、様々な点から2010年のエポックメーキングな映画になりそうだ。『プランゼット』公式サイト /http://www.planzet.jp
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