日本のSF・ミステリー小説出版の草分けである早川書房、その看板雑誌であるS-Fマガジンが今年で創刊50周年を迎える。 早川書房はこれを記念する50周年アニバーサリー企画として、S-Fマガジン創刊50周年記念特大号とアートブック「Sync Future」を発売する。記念特大号では1月号を海外SF篇、2月号を国内SF篇として、国内外を代表するSF作家の作品を集中掲載する。 一方、アートブック「Sync Future」は、早川書房とアニメ企画会社のルーセント・ピクチャーズエンタテインメントが共同発行するものだ。日本を代表するSF作家とアニメやマンガ、イラストレーションのクリエイターがコラボレーションする。 アニメファンにとっては、アニメ関係から多数の実力派クリエイターが参加しているのが注目される。まず、表紙がアカデミー賞短編アニメーション部門受賞の加藤久仁生さんというのから見逃せないだろう。 本の目玉となるのが、25名のマンガ家、イラストレーター、アニメ監督らが、日本を代表する25冊のSF小説から着想を得たイラストレーションである。『電脳コイル』監督の磯光雄さんが飛浩隆『グラン・ヴァカンス 廃園の天使I』を描くほか、森本晃司さんによる伊藤計劃さんの『虐殺器官』、山本二三さんによる藤崎慎吾さんの『ハイドゥナン』などが含まれる。 さらに平田秀一さん、田中達之さん、西見祥示郎さん、福島敦子さん、村田蓮爾さんらアニメファンにお馴染みのクリエイターの名前が並ぶ。 「Sync Future」は12月10日に税込み3950円での発売を予定する。またS-Fマガジン創刊50周年記念特大号は1月号海外SF篇を11月25日に、2月号日本SF篇を12月25日に発売する。 国内外のSF小説は、戦後の日本の映像作品、とりわけアニメに大きな影響を与え続けてきてきた。このふたつは切り離すことの出来ない関係にある。「Sync Future」は、そうしたSFとアニメ、そしてイラストレーションの関係にあらためてスポットをあてる機会となっている。『S-Fマガジン』創刊50周年記念特大号1月号 [PART・I] 海外SF篇(11月25日発売)2月号 [PART・II] 日本SF篇(12月25日発売)『Sync Future』 /http://www.lpei.co.jp/sync_future/予価: 3950円+税発行: 早川書房/ルーセント・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2009年12月10日[表紙イラスト]加藤久仁生(ROBOT)[25クリエイター×25作品]磯光雄 ×飛浩隆『グラン・ヴァカンス 廃園の天使I』今井トゥーンズ ×桜坂洋『スラムオンライン』岡崎能士 ×仁木稔『グアルディア』小原秀一 ×吉村萬壱『バースト・ゾーン―爆裂地区―』菊地大輔(GAINAX) ×野尻抱介『太陽の簒奪者』形部一平 ×冲方丁『マルドゥック・スクランブル』KEI ×大原まり子『ハイブリッド・チャイルド』佐々木洋(GAINAX) ×小川一水『第六大陸』茂本ヒデキチ ×光瀬龍『百億の昼と千億の夜』SHOHEI ×恩田陸『ロミオとロミオは永遠に』JohnHathway ×牧野修『傀儡后』菅原芳人 ×山田正紀『神狩り』田島昭宇 ×小川一水『時砂の王』田中達之 ×林譲治『ウロボロスの波動』西見祥示郎(STUDIO4℃)×新城カズマ『サマー/タイム/トラベラー』平田秀一 ×谷甲州『パンドラ』ヒロモト森一 ×大原まり子『戦争を演じた神々たち』福島敦子 ×菅浩江『永遠の森 博物館惑星』前嶋重機 ×飛浩隆『象られた力』ミギー ×梶尾真治『美亜へ贈る真珠』睦月ムンク ×野阿梓『兇天使』村田蓮爾 ×桜庭一樹『ブルースカイ』森本晃司(STUDIO4℃) ×伊藤計劃『虐殺器官』山本二三 ×藤崎慎吾『ハイドゥナン』redjuice ×野尻抱介『クレギオン』※ 掲載内容は一部変更になることがあります。早川書房 /http://www.hayakawa-online.co.jp/ルーセント・ピクチャーズエンタテインメント /http://www.lpei.co.jp/
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