8月1日から全国公開された劇場アニメ『サマーウォーズ』が好調だ。公開最初の週末2日間の一館あたり平均興行収入(スクリーンアベレッジ)が、同週の上映映画でダントツのナンバーワンとなった。また、各メディアの満足調査でも、夏休み映画の1位などになり、いずれも高位置に張りついた状態だ。 旗艦上映館ともなっている新宿バルト9では、初日の上映が全回で完全満席となった。その初日の動員客数が新宿バルト9の新記録となるなど、高い人気となっている。観客動員は口コミの力もあってか、尻上がりに伸びているという。 こうした『サマーウォーズ』の大ヒットを記念して、8月23日にその話題の新宿バルト9で細田守監督、主人公健二役の神木隆之介さん、ヒロイン夏希役の桜庭ななみさんが姿を見せる舞台挨拶を行った。この日も劇場は満員。結果が出た後ということもあり、舞台挨拶はとても和やかな雰囲気で進んだ。 細田監督は「3週間前にここで挨拶をしましたが、また挨拶が出来て大変うれしいです」と喜びの様子。それでも実は初日までは、「アニメで親戚というのはあまりない。本当に楽しんで貰えるかどうか」という不安もあったそうだ。結果として、「本当に沢山の人に観て貰えた」と表情を緩ませた。 そんな監督の人柄を、神木さんと桜庭さんが、「本当にやさしい人」と強力プッシュ。神木さんは「怖いほどやさしい人」と、細田監督の独特の監督術を明かす。 「とちってしまった時でも、いまの感じでもう一回とテンションをさらに盛り上げたりする」と、アフレコ現場の様子を紹介する。そうした監督と相談したながら演じた印象の残るシーンは、健二がテレビで犯人とされ子供たちに追い回され場所である。画面のコメディーチックな部分を、どんなテンションで演じるか悩んだところだそうだ。 桜庭さんは「映画のおかげで、『サマーウォーズ』に関することが多かった夏」だと振り返る。「いろいろな経験が出来た夏でした」と、その話し振りにも充実感が表れた。 そして特に心に残ったこととして、上田市に行ったことを挙げた。映画どおりの風景が、そこに広がっていたことに強い印象を受けたという。 夏を舞台にした映画『サマーウォーズ』、熱い夏はいよいよ終盤に向かうが映画の勢いのほうはまだまだ終わる兆しはないようだ。監督は「そろそろ二番館に入る時期ですが、引き続き宜しくお願いします」と、そして「『サマーウォーズ』を通じて皆さんと共有出来ればうれしいです」と挨拶を締めくくった。 『サマーウォーズ』 /http://s-wars.jp/ (c)2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS監督: 細田守脚本: 奥寺佐渡子キャラクターデザイン: 貞本義行作画監督: 青山浩行、藤田しげる、濱田邦彦、尾崎和孝アクション作画監督: 西田達三美術監督: 武重洋二音楽: 松本晃彦主題歌: 山下達郎アニメーション制作: マッドハウス製作: 「サマーウォーズ」製作委員会配給: ワーナー・ブラザース映画
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