人気アニメの作品・キャラクターを利用して、新たなビジネスの提案を行うビジネス見本市 「ジャパン・アニメコラボ・マーケット2009(JAM2009)」が、10月15日から18日まで東京秋葉原のUDXで開催される。イベントはアニメの新たなビジネスの創造を目指すもので、日本動画協会と経済産業省が主催する。今年で3回目を迎える。 イベントではアニメの権利を持つ企業がその作品の権利を限定的に開放し、それを利用して自由に新しい商品アイディアを権利元に提供出来ることである。こうした商品アイディアの提案は通常のビジネスでも可能だが、そのノウハウを知らない企業にはハードルが高い。そして何よりもJAM2009では、個人クリエイターの提案出来ることが特徴となっている。 JAM2009は企業にとってはこれまでの企業からは出ないアイディアの発掘の場、クリエイターにとっては自らのアイディアのプレゼンテーション、ビジネス化のチャンスとなっている。経済産業省が支援を行うのは、そうした場がアニメ産業の振興と人材発掘、育成の場として期待されるからだ。 これまでの開催は企画の立ち上げ時期ということもあり、JAM2009の名前は必ずしも広く知られていたわけではない。しかし、今回は、これまでの経験を活かし、さらに機能的なビジネスイベントが目指されている。 これまでの「アニメ・チャレンジオーディション」は、今年から「アニメプロダクト企画オーディション」に名称を変更する。新しい商品化企画案を前面に出し、ビジネス化がさらに重視される。 また、インターネット上で展開する二次創作サイト「OpenPost」との連携を図る。「OpenPost」で発掘されたクリエイターの作品を展示し、アニメ関連会社とのマッチングを促進する。さらにアニメ作品の上映と合わせて「OpenPost」に投稿された作品の上映会も行う。例年通り、セミナーやシンポジウムも行うなど、盛りだくさんのイベントとなる。 JAM2009はこの「アニメプロダクト企画オーディション」の商品企画の募集を7月16日より開始した。応募者はJAMより公開されているのライセンス素材協力作品を利用して、エントリーシートと企画書を提出する。 その後、JAM2009の書類審査を経て、サンプルや展示物・配布物の監修を行い見本市に出展することになる。応募資格はJAM2009の開催期間全日程に参加し、展示ブースの管理を行えること、企画商品のサンプル制作(外注可)できることである。 既に発表されているライセンス素材協力作品には、既に50以上の新旧の人気アニメが並ぶ。古くは『鉄腕アトム』や『未来少年コナン』、『アタック№.1』、そして最新作の『バスカッシュ!』や『アラド戦記』、『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』などもある。 個人作家のアニメ作品を得意とするコミックス・ウェーブ・フィルムや、権利者自らの大胆な二次創作として注目を浴びる『東映ロボットガールズ』などもある。今後も作品は追加が見込まれるが、ユニークで多彩な作品が並んでいる。ジャパン・アニメコラボ・マーケット2009(JAM2009)/http://www.jam-anime.jp/日時: ビジネスデー 2009年10月15日(木)・16日(金) パブリックデー 2009年10月17日(土)・18日(日)会場: 秋葉原UDX 2階「AKIBA_SQUARE」、4階「UDX THEATER」主催: 一般社団法人日本動画協会(JAM2009実行委員会)/経済産業省【内容】(1) アニメプロダクト企画オーディション 展示期間 : 10月15日(木)~18日(日)展示場所 : 秋葉原UDX 2階 「AKIBA_SQUARE」 *募集の詳細は上記公式サイトで確認ください。(2)「OpenPost」クリエーターズギャラリー 設置期間 :10月15日(木)~18日(日)設置場所 :秋葉原UDX 2階 「AKIBA_SQUARE」 (3)セミナーおよびシンポジウム 「企画」「商品化アイディアの具体化」「流通」「二次利用と著作権」の4つをテーマに、セミナー・シンポジウムを開催。 開催期間 :10月15日(木)~16日(金) <2日間> 開催場所 :秋葉原UDX 4階「UDX THEATER」 (4)映像上映スペースの設置 アニメ作品の上映、並びに「OpenPost」投稿作品の優秀作等の上映。 設置期間 :10月17日(土) <1日間> 設置場所 :秋葉原UDX 4階「UDX THEATER」 (5)商談スペースの設置 設置期間 :10月15日(木)~18日(日) 設置場所 :秋葉原UDX「AKIBA_SQUARE」
生成AIの急激な進歩はアニメにどのような影響を与えるか?『シドニアの騎士』瀬下寛之監督×アニメチェーン設立者が描くクリエイティブの未来【対談】 2024.4.17 Wed 17:00 急速な発展が、様々な議論と話題を呼ぶ生成AI。エンターテイン…