富野監督 NYのアニメイベント出演 ガンダム30周年記念で | アニメ!アニメ!

富野監督 NYのアニメイベント出演 ガンダム30周年記念で

 今年9月にニューヨーク・マンハッタンで開催されるアニメ・マンガの大型イベントに、富野由悠季監督が特別ゲストとして参加することが明らかになった。
 富野監督が登場するのは、9月25日から27日まで開催されるニューヨーク・アニメフェスティバル(New York Anime

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 今年9月にニューヨーク・マンハッタンで開催されるアニメ・マンガの大型イベントに、富野由悠季監督が特別ゲストとして参加することが明らかになった。
 富野監督が登場するのは、9月25日から27日まで開催されるニューヨーク・アニメフェスティバル(New York Anime Festival)である。富野監督は期間中、講演会などのイベントに参加すると思われる。国内ではしばしば過激なトークで話題を呼ぶ監督の、ニューヨークでの発言が関心を呼びそうだ。

 富野監督は海外活動も盛んで、これまでにもたびたび米国に訪れている。近年では、2006年のシカゴ国際映画祭にて、アニメーション功労賞を受けるため訪米したことが注目を浴びた。
 またニューヨークには、2002年に開催されたビッグアップル・アニメフェスティバルで訪れている。今回のニューヨーク登場は、それ以来になる。ファンからの歓迎も大きくなるだろう。

 ニューヨーク・アニメフェスティバルは、今年で開催3回目に過ぎないが、ニューヨークという場所柄多くの来場者を集めている。昨年の参加者18000人超は、夏にロサンゼルス市で開催されるアニメエキスポ、ボルチモアのオタコンに次ぐ3番目の規模となっている。
 イベントは米国のアニメ・マンガイベントに珍しく、東京やフランクフルトの国際ブックフェアや、バイオEXPO、MIPCOMなどを運営するリード・エグジビジョンが行っている。イベントの仕切りには定評があるが、これまで大手イベントの中では日本からのゲストが弱いとされてきた。今回は日本から大物アニメ監督を招くことで、ゲストの大幅な強化をはかる。

 一方、富野監督のニューヨーク来訪は、日本側にも大きな思惑がありそうだ。今回の出演は『機動戦士ガンダム』の30周年記念としているからだ。
 7月2日からロサンゼルスで開催が始まるアニメエキスポでも、『ガンダム』シリーズは大きく取上げられる。『機動戦士ガンダムOO』の水島精二監督やシリーズ構成の黒田洋介さん、キャラクター原案の高河ゆんさんらが特別ゲストとなっており、関連イベントも目白押しだ。
 こうしたイベントは、米国法人バンダイエンタテインメントなどのバンダイナムコグループによりサポートされたものだ。アニメ・マンガ関連企業の撤退、縮小が目立つ今年のアニメエキスポで、バンダイナムコグループが存在感を示している。

 アニメエキスポ、ニューヨーク・アニメフェスティバルと、バンダイナムコグループによる米国での『ガンダム』シリーズのフィーチャーが続くことになる。こうした同グループの動きは、2009年冬に展開を開始する『機動戦士ガンダムUC』と関連があるだろう。
 『機動戦士ガンダムUC』は全世界に向けた戦略作品とされ、英語をはじめとする多言語世界同時配信を計画しているからだ。北米のファンの注目を浴びる場所で、『ガンダム』のブランドの認知度を上げ、関心を盛り上げて行くものと考えられる。特に、出版メディアの中心地であるニューヨーク・アニメフェスティバルでの富野監督の登場は、メディアへのパブリシティ効果が大きい。

 また、今回の富野監督の訪米に関しての公式インタビューが、北米のアニメ情報サイト アニメニューズネットワーク(Anime News Network)で掲載されている。
 ここでは富野監督自身による今後のガンダムシリーズの予定や、『Zガンダム』のテレビ版と劇場版の心境の違い、米国未紹介の『伝説巨神イデオン』などについて語られている。英語での掲載となるが、日本人にとっても興味深い内容だ。

ニューヨーク・アニメフェスティバル (New York Anime Festival)
/http://www.newyorkanimefestival.com/

アニメニューズネットワーク(Anime News Network) 
/http://www.animenewsnetwork.com/
/Interview: Yoshiyuki Tomino
《animeanime》
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