音楽著作権管理のJASRAC(社団法人日本音楽著作権協会)は、2009年のJASRAC賞を決定した。これは2008年4月から2009年3月までの一年間に楽曲使用料の分配金に基づいて選ばれる。いわば過去一年間に世の中で最も利用された楽曲を決めるものだ。 この一位にあたる金賞にSoul Jaさん作詞、作曲の『そばにいるね』となったほか、銀賞には菅野よう子さん作曲、岩里祐穂、菅野よう子作曲の『創聖のアクエリオン』が選ばれた。 『創聖のアクエリオン』は同名のアニメシリーズの主題歌であるが、作品の初出は2005年、発表から3年目の銀賞受賞という珍しい例となった。これは同作品が2007年に、パチンコ遊技機にライセンス展開して大ヒットになったためと見られる。JASRACの楽曲使用料は楽曲の使用回数によって決まるが、パチンコ機での使用とその大規模なコマーシャル展開が数字を押し上げたとみられる。 このほか国内作品の配分額では、4位に『エヴァンゲリオンBGM』、8位に『残酷な天使のテーゼ』がランキングしている。新劇場版の展開で人気を呼ぶ『エヴァンゲリオン』ブランドが威力を発揮した。 毎年アニメ関連の楽曲が強さを誇る国際賞は、今回もアニメ関連の楽曲が圧倒的な強さを発揮した。国際賞は海外で利用された日本の楽曲からの収入によって決まる。2009年は『明日のナージャBGM』が国際賞に選ばれた。2位から10位までも、アニメの楽曲が独占をした。これはアニメが、日本のコンテンツの中でも特に海外マーケットで強さを発揮していることを示すものである。 『明日のナージャ』は2003年に東映アニメーションが製作、テレビ放映をされ人気を呼んだ女児向けの作品だ。2位以下は『だぁ!だぁ!だぁ!BGM』、『ドラえもんBGM』、『ポケットモンスターBGM』、『新ルパン三世BGM』、『爆走兄弟レッツ&ゴー!!BGM』と続く。 『NARTO』や『ドラゴンボール』の海外での人気はよく知られているが、『明日のナージャ』の人気についてはあまり日本に伝わって来ない。こうしたなかでの国際賞の選出に、違和感を持つ向きもあるかもしれない。 これは楽曲利用という特別な事情によるものだ。アニメの楽曲使用料の大きな割合は、テレビ番組放映時の主題歌やBGMの演奏から発生している。このため一般的な人気とは別に、海外でのテレビ放映の多い作品が上位になりがちだ。特に国の数が多いことから放映局が多く、放映回数も増えるヨーロッパでの動向が影響を与える。 『明日のナージャ』の国際賞は、ヨーロッパ各国を中心に再放送が多かったためとみられる。2位の『だぁ!だぁ!だぁ!BGM』や6位の『爆走兄弟レッツ&ゴー!!BGM』、7位の『ぶぶチャチャBGM』、8位『アタッカーYOU!BGM』など、日本ではあまり馴染みがなくなった作品についても同様のことが言えそうだ。JASARAC賞 /http://www.jasrac.or.jp/profile/prize/index.html国内作品の外国入金分配額ベスト10(国際賞関連)1. 「明日のナージャ」BGM2. だぁ!だぁ!だぁ!BGM3. 「ドラえもん」BGM4. ポケットモンスターBGM5. 新ルパン三世BGM6. 爆走兄弟レッツ&ゴー!!BGM7. ぶぶチャチャBGM8. アタッカーYOU! BGM9. 「おジャ魔女どれみ」BGM10. ドラゴンボールZ BGM(TV)
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