ベスト児童向け書籍賞(Best Publication for Kids)にノミネートされたのは、鳥山明さんの『COWA!』。『ドラゴンボール』で海外にも広く知られる鳥山氏による様々なお化けが登場するコメディータッチのファンタジーが繰り広げられる。こちらも日本では1997年の作品だが、米国ではやはりVIZメディアが2008年1月に発売した。 ベスト企画賞(Best Archival Collection/Project―Comic Books)では、辰巳ヨシヒロさんの『グッバイ』が挙げられた。海外では特に欧米地域で圧倒的な評価を得ている辰巳ヨシヒロさんだが、その代表作ともいえる『グッバイ』で存在感をみせている。
これ以外に日本作品があがったのは海外作品賞:日本部門(Edition of International Material―Japan)。文字通り日本の作品だけを対象とする。海外作品賞が日本のマンガばかりになることを避けるため2007年から、同賞からスピンオフするかたちで設けられたユニークな賞だ。 今回は『猫目小僧』(楳図かずお著)、『どろろ』(手塚治虫)、『MONSTER』(浦沢直樹)、『捜索者』(谷口ジロー)、『ソラニン』(浅野 いにお)の5作品である。
海外作品賞:日本部門(Edition of International Material―Japan) 『猫目小僧』 楳図かずお (Viz Media) 『どろろ』 手塚治虫 (Vertical) 『MONSTER』 浦沢直樹 (Viz Media) 『捜索者』 谷口ジロー (Fanfare/Ponent Mon) 『ソラニン』 浅野 いにお (Viz Media)