3月22日から香港でアジア有数の映画祭である香港国際映画祭が開幕した。23日には、香港コンベンション&エキシビション・センター会場で、映画祭の目玉のひとつである第3回アジア・フィルム・アワード授賞式が開催され、各受賞作品が発表された。 このうちオリジナル音楽賞を、劇場アニメ『崖の上のポニョ』の久石譲さんが受賞した。久石譲さんの『崖の上のポニョ』での受賞は、2月の日本アカデミー賞の最優秀音楽賞に続くものである。昨年日本中を席捲した独特のメロディーが国境を越えて、評価されたかたちだ。 しかし、他にノミネートされていた作品賞、監督賞(宮崎駿監督)は、いずれも他の日本作品が選ばれ受賞を逃した。 日本作品からは、黒沢清監督の『トウキョウソナタ』が作品賞と脚本賞、是枝裕和監督の『歩いても、歩いても』が監督賞、『おくりびと』の本木雅弘さんが主演男優賞を受賞した。主要部門を中心に全13部門のうち5つの部門を日本が獲得し、日本映画の評価の高さをみせつけた。 オリジナル音楽賞を受賞した久石譲さんは、今回の受賞について 「成田で事故があって、この会場にこれないかとも思ったし、アカデミー賞を受賞したラフマン氏が受賞するのかなと思っていましたので、この賞をいただけて、大変うれしい思いでいっぱいです」と香港の会場で栄誉を受けられたことを喜んだ。 香港国際映画祭は今年で39回目を迎える、アジアでは老舗の映画祭として知られている。アジア・フィルム・アワードは、新しい映画時代に相応しい賞として一昨年から、始まった。 アジアカルチャーの中心地である香港の特長を打ち出し、アジア全域の長編映画に特化した個性を持っている。世界の映画界で勢いを増すアジア映画を取り上げることで注目が増している。香港国際映画祭 公式サイト (英語・中国語)/http://www.hkiff.org.hk/eng/main.htmlアジア・フィルム・アワード 公式サイト(日本語)/http://www.asianfilmawards.org/2009/jp/nominations.php
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