横浜のアート誌 若手アニメーション作家フォーカス 動画配信も | アニメ!アニメ!

横浜のアート誌 若手アニメーション作家フォーカス 動画配信も

 横浜のアート情報に特化したフリーペーパー「ヨコハマ・アートナビ」は、4月22日発売の5月号から若手のアニメーション作家に力を入れる。フリーペーパーで作品を紹介するほか、YouTubeを利用した動画配信、携帯配信も行う。
 これは横浜市に拠点を持つ東京藝術大学大

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 横浜のアート情報に特化したフリーペーパー「ヨコハマ・アートナビ」は、4月22日発売の5月号から若手のアニメーション作家に力を入れる。フリーペーパーで作品を紹介するほか、YouTubeを利用した動画配信、携帯配信も行う。
 これは横浜市に拠点を持つ東京藝術大学大学院の映像研究科と協力するものである。横浜から新世代のアニメーション作家の作品を発信する。

 ヨコハマ・アートナビは、1998年にヨコハマ文化情報として誕生した横浜では老舗の情報誌。毎月1回、無料で発行されている。このフリーペーパーのほかに、PCサイトやモバイルサイトからも情報を届けている。
 今回、ヨコハマ・アートナビは、まずフリーペーパーの表紙を作家に提供する。毎号の表紙にアニメーション作品を起用、併せて作家へのインタビュー記事も掲載し、作家自身や作品の世界を広く紹介する。
 同時に取り上げられた作品は、YouTubeを通じて動画配信される。作品に興味を持ったらパソコンと携帯の双方から、直ぐにアニメーション作品が視聴出来る仕組みである。

 こうした取り組みは国立大学の大学院としては、初めてアニメーション専攻を設置した横浜市の東京藝術大学大学院映像研究科との協力で実現する。同大学院の教授でもあるアニメーション作家の第一人者山村浩二さんが作品をセレクションし、作品の推薦コメントも掲載する。
 1回目にあたる5月号に掲載されるのは、和田淳さんの『鼻の日』である。1980 年生まれの和田さんは、現在、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻在籍中。2005年に『蠕虫舞手』で文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選ばれた。今回紹介される『鼻の日』は、バンクーバー国際映画祭招待上映やイメージフォーラムフェスティバル奨励賞、ノーウィッチ国際アニメーションフェスティバル Short Film 部門Best Short Film 受賞するなど国内外の賞を受賞している。

 今回紹介されるのは、一般的にはアートアニメーションと呼ばれることが多い短編アニメーションが中心になりそうだ。こうした作品は一般には馴染みが薄いが、映像の美しさやシンプルなストーリーで誰にでも受け入れ易い作品も多い。
 今年はそうした作品のひとつ加藤久仁生さんの『つみきのいえ』が、米国アカデミー賞の短編アニメーション部門を受賞するなど、関心も高まりつつある。ヨコハマ・アートナビの試みが、アニメーション作家の作品をより身近なものとしそうだ。

ヨコハマ・アートナビ
  PC サイト   /http://www.yaf.or.jp/
  モバイルサイト   http://www.yaf.or.jp/m/
東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻
  /http://www.geidai.ac.jp/film/animation.html
《animeanime》
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