ナイト・シャマラン監督は、日本でも『シックス・センス』、『サイン』などスリラーサスペンス映画の巨匠としられている。そのシャマラン監督の次回作が2010年に米国公開予定の『The Last Airbender』であることは日本ではまだあまり知られていないかもしれない。 しかし、米国のエンターテイメント・ウィークリーは、この映画のキャストが決定したとして、若手俳優らの名前を報じている。主人公アン役のNoah Ringer、サカ役のJackson Rathbone、カラタ役のNicola Peltzらである。映画は5月に撮影に入るとしており、いよいよ本格的な制作が進むようだ。
カルト的な人気を誇るシャマラン監督の次回作だけに、映画の内容も気になるところだ。しかし、作品の概要の一部は既に知ることが出来る。実はこの『The Last Airbender』は、米国では『Avatar:The Last Airbender』としてアニメーション専門チャンネル ニコロデオンとニックトゥーンで放映された子供向けのアニメーション番組の実写映画化である。 子供向けのテレビアニメーションの実写映画化は、シャマラン監督の新作としては少し驚く企画である。しかし作品は米国ではトップクラスの人気番組で、日本でもニコロデオンチャンネルで『アバター 伝説の少年アン』として放映されている。米国の子供なら誰でも知っている超有名作品である。
こうした作品の持つ神秘性が、シャマラン監督の心を惹いたのかもしれない。近年、日本のアニメを原作にしたハリウッドの実写映画化が増えている。 それぞれの映画の評判は様々だが、では、日本アニメスタイルのアニメーションの映画化、それは一体どのような映画になるのだろうか。そして、それが実力のある監督と結びついたら、『The Last Airbender』はそんな期待と興味を駆り立てる映画となりそうだ。