2004年から独立して開始されたデジタルクリエイターズコンペティションは、もともとデジタルコンテンツグランプリで新しい才能の部として設けられていたものである。コンテンツ産業の活性化や国際競争力の強化に基づいて次代を担うクリエイターを発掘し、活躍を支援することを目的として実施している。
今回はソフトバンク賞と東映アニメーション賞が新設されている。また、作品の長さが3分以内に定められるなど応募要項にも変更が行われた。
そのような中で、金の翼賞を岡本憲昭氏の『ALGOL』が獲得した。この作品はNHK BS2で放送されているデジタル・スタジアムでもベストセレクションに選ばれている。デジタル・スタジアムが年末に行っているデジスタ・アウォードでも何らかの受賞が期待出来そうだ。
このほかの主な受賞では、銀の翼賞に岩井澤健治氏の『福来町、トンネル路地の男』がある。この作品は、第6回インディーズアニメフェスタや第4回吉祥寺アニメーション映画祭でもグランプリとなっている評価の高い作品だ。
また、優秀賞に上甲トモヨシ氏の『BUILDINGS』、ソフトバンク賞に山口翔氏の『trip』がある。前年、上甲氏は『雲の人 雨の人』で銀の翼賞、山口氏は『Paper Play』で優秀賞を受賞しており、今年も引き続いての受賞となった。
【真狩祐志】
デジタルクリエイターズコンペティション2008 /http://www.dcaj.org/dcgp/dcc2008.htm
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【受賞作品一覧】
金の翼賞
『ALGOL』 岡本憲昭
銀の翼賞
『福来町、トンネル路地の男』 岩井澤健治
『印鑑検査工場』 IshiPro
優秀賞
『TINBOYS』 Lee liong joo
『Transformation』 武末浩志
『BUILDINGS』 上甲トモヨシ
韓国文化コンテンツ振興院長賞
『Look around』 李圭泰
ケベックアニメ賞
『Cycle』 Gregory Barth
ソフトバンク賞
『trip』 山口翔
東映アニメーション賞
『The Diary Book』 鄭敏泳
