東京国際映画祭 手塚生誕80周年特集 実験アニメからTV、映画 | アニメ!アニメ!

東京国際映画祭 手塚生誕80周年特集 実験アニメからTV、映画

 10月18日から開催される東京国際映画祭のアニメーション部門animecs TIFF 2008のメイン企画として、手塚治虫のアニメ作品が集中上映される。
 上映プログラムは全部で7つ、手塚が晩年に大きな力を注いだ実験アニメーションから劇場アニメ、さらに手塚の業績のなかで

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 10月18日から開催される東京国際映画祭のアニメーション部門animecs TIFF 2008のメイン企画として、手塚治虫のアニメ作品が集中上映される。
 上映プログラムは全部で7つ、手塚が晩年に大きな力を注いだ実験アニメーションから劇場アニメ、さらに手塚の業績のなかで欠かすことの出来ないテレビアニメが含まれる。
 今回の企画は、今年が手塚治虫の生誕80周年にあたることで実現した。映画祭の中ではマンガの神様と言われる一方で、日本のアニメーションにも様々な影響を与えてきた手塚アニメの様々な側面に光をあてることになる。

 プログラムでまず注目されるのは、「実験アニメ作家・手塚治虫」である。アニメーション作家としてアーティストを目指した作品群が紹介される。第1回大藤信郎賞を受賞した『ある街角の物語』、広島国際アニメーションフェスティバルのグランプリに輝いた『おんぼろフィルム』、『ジャンピング』などである。
 『森の伝説PART-1』は、手塚の死去によって未完に終わった最晩年の作品である。先頃、息子の手塚眞さんが、およそ20年ぶりに作品を完成させると宣言し、話題となった。

 映画ではハイクオリティの劇場アニメとして知られる『ユニコ』とその続編『ユニコ魔法の島へ』、さらに『火の鳥・黎明編』と『火の鳥2772・愛のコスモゾーン』のふたつの『火の鳥』の映画、『海底超特急 マリン・エクスプレス』も上映される。
 1978年の劇場映画『火の鳥・黎明編』は、実写映画とセルアニメを融合させたユニークな作品である。監督に市川崑、脚本が谷川俊太郎、さらに若山富三郎、尾美トシノリ、仲代達矢、高峰三枝子、大原麗子、草刈正雄など今から考えても驚くほど豪華な出演陣となっている。

 また手塚治虫の業績の大きな部分を占めるテレビアニメは、「TV名作セレクション」で取り上げる。
 ここでは『鉄腕アトム』の最初のテレビシリーズの最終回「地球最大の冒険の巻」と1980年版の『鉄腕アトム』の第1話「アトム誕生」が上映され2バージョンのアトムを較べて観ることが出来る。さらに『リボンの騎士』の第1話「王子と天使」、『新ジャングル大帝 進めレオ!』の第8話「月光石の秘密」と手塚アニメの代表作品が並ぶ。

東京国際映画祭 /http://www.tiff-jp.net/ja/
《animeanime》
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