米国図書館協会「エマ」「放課後保健室」「いばらの王」推薦作品に | アニメ!アニメ!

米国図書館協会「エマ」「放課後保健室」「いばらの王」推薦作品に

 米国図書館協会の12歳から18歳までのティーン世代の読書活動を支援するヤングアダルト図書館サービス協会は、ティーン世代に向けた2008年のお薦めグラフィック・ノベルのブックリストを発表した。
 グラフィクノベルは欧米で単行本形式のコミックス、マンガを指し、

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 米国図書館協会の12歳から18歳までのティーン世代の読書活動を支援するヤングアダルト図書館サービス協会は、ティーン世代に向けた2008年のお薦めグラフィック・ノベルのブックリストを発表した。
 グラフィクノベルは欧米で単行本形式のコミックス、マンガを指し、日本のマンガのほとんどは欧米ではこのかたちで出版される。このためヤングアダルト図書館サービス協会の推薦するグラフィック・ノベルリスト(The Great Graphic Novels)にも日本のマンガが多数含まれる。

 この推薦図書は43作品からなる全体リストと、そこからさらに絞ったトップ10に分けられる。このトップ10には、日本のマンガからはビクトリア朝のイギリスを舞台に階級制度を超えた愛を描く『エマ』(森薫)や『放課後保健室』(水城せとな)、『いばらの王』(岩原裕二)の3作品が選ばれている。
 また、上記の3作品に加えて、全体リストの中に11作の日本マンガが含まれている。この数は米国のグラフィィク・ノベルの市場のほぼ半数占める日本マンガの割合と較べるとやや少ないが、作品のヴァリエーションは広い。
 少女マンガや少年マンガに加えて、ややマニアックな作品や戦後の広島を取り上げた『夕凪の街 桜の国』や、日本では30年前に発表された『地球へ』など多彩なラインナップである。
 その内容は米国の図書館司書・教育者が薦める日本マンガでもあり興味深い。しかし、日本で推薦図書にある教育的なイメージは薄く、むしろ読んで楽しいエンタテイメント性が重視されているように伺われる。

トップ10 The Great Graphic Novelsの日本作品
『エマ』 (森薫)
『放課後保健室』 (水城せとな)
『いばらの王』 (岩原裕二)
 
The Great Graphic Novelsの日本作品
『よつばと!』 あずまきよひこ
『パンプキン・シザーズ』 岩永亮太郎
『アライブ-最終進化的少年-』 原作:河島正、作画:あだちとか
『夕凪の街 桜の国』 こうの史代
『TRAIN+TRAIN』 倉田 英之
『ラブ★コン』 中原アヤ
『トランスルーセント~彼女は半透明~』 岡本一広
『地球へ』 竹宮惠子
『結界師』 田辺イエロウ
『蟲師』 漆原友紀
『フラワー・オブ・ライフ』よしながふみ

ヤングアダルト図書館サービス協会 /http://www.ala.org/ala/yalsa/yalsa.cfm
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