世界中のアート・アニメーションを広く紹介するラピュタアニメーションフェスティバルが、3月20日から23日まで東京・杉並区阿佐ヶ谷で開催される。 ラピュタアニメーションフェスティバルは、2000年にロシアのアニメーション作家ユーリ-・ノルシュテイン氏を招き始まったものである。国内外のアート・アニメーションを中心にした映画上映を組むほか、毎回行われるワークショップやイベントなど多彩なプログラムが魅力になっている。 第7回までは秋から冬にかけて開催されてきたが、8回目となる今回は、開催を3月に移動した。同じ2008年3月には、ラピュタアニメーションフェスティバルの活動をもとに生まれたアート・アニメーション制作を継承する「アート・アニメーションのちいさな学校」も開校する。 アニメーション関連の教育は、大学や専門学校でも広く行われているが、その多くはセルアニメーション(2Dアニメーション)やCGアニメーションについてのものである。そうしたなかで「アート・アニメーションのちいさな学校」は、商業アニメーションとは異なる手作りアニメーションの制作技術継承を目指す。フェスティバル開催とあわせて、アート・アニメーションの普及に大きな力を発揮することになる。 フェスティバルは既に公式サイトをオープンしており、期間中のボランティアスタッフと第7回ユーリー・ノルシュテイン大賞の募集も開始している。 ユーリー・ノルシュテイン大賞は、ユーリー・ノルシュテイン氏を審査委員長に、次世代のアニメーション作家の発掘を目指して行われるコンペティションである。審査委員には、ノルシュテイン氏以外にも山村浩二氏など日本を代表するアニメーション作家が多数参加している。 今年3月には、27日から30日まで東京国際アニメフェスティバル2008が開催される。また、例年この開催時期に合わせた都内地方自治体のアニメーション関連のイベントが複数開催される。このほか、3月28日には、コンピューターグラフィックの論文コンテスト(NICOGRAPH)、3月8日には声優アワード授賞式などの開催が決まっている。3月はアニメーション関連のイベントが集中する時期である。 こうしたアニメーション関係のイベントが集めるなかでも、アート・アニメーションに大きな実績を持つラピュタアニメーションフェスティバル2008の開催は、一際注目を集めそうだ。また、そうしたイベントのなかで、表現手段としてのアニメーションの幅の広げることになる。ラピュタアニメーションフェスティバル2008/http://www.laputa-jp.com/laf/アート・アニメーションのちいさな学校/http://www.laputa-jp.com/school/top.shtml
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