史上最大のヒット映画『タイニック』の監督が、ジェームス・キャメロン監督であることはよく知られている。しかし、キャメロン監督は1997年の『タイタニック』以来本格的な劇場映画を発表していない。一体10年間もこの大監督は何をしているのだろうか? 実はキャメロン監督は『アバター:Avatar』と呼ばれるSF映画を長い間かけて制作している。映画が完成しないのは、この映画がタイタニック級の大プロジェクトであり、3DとCGの最先端技術を実験的に利用しているからだ。このため映画のプロジェクトがなかなか進まずファンをやきもきさせてきた。 しかし、2000年代後半になると、それまで『プロジェクト880』と呼ばれていた映画企画が『アバター』であることが明らかになり、プロジェクトのかたちも明確になった。そして、劇場公開日も2009年5月に決まったとされていた。 ところがハリウッドの映画メディアの報道によれば、どうやらこの公開日が2009年12月に延期された。およそ半年の遅れだが、いまから丸2年後、タイタニック公開からは12年後となる。 勿論たとえ公開が半年遅れたとしても、映画の完成と公開は既に視野に入っている。問題はキャメロン監督が抱えているもうひとつの大作SF映画『バトルエンジェル・アリータ』こと『銃夢』である。 『銃夢』は木城ゆきとさんのマンガを原作にするもので、アニメ版『銃夢』にも大きな影響を受けたキャメロン監督が映画を撮るとしていた。『アバター』の企画と『銃夢』のプロジェクトは、同じ技術を用いるため同時に進んでいるとされている。このため当初は『アバター』よりも『銃夢』の制作が先との話もあった。 しかし、映画興行リスクの都合もあったためと想像されるが、結局、『アバター』が先に制作されることになった。もし、『アバター』の公開が2009年12月に設定されるならば、『銃夢』の完成はそれから12年後、ということはないだろうが、早くても2011年ぐらいだろうか。そうなると今から4年も先になる。 時の流れが早いハリウッドで、それまで『銃夢』の企画が生き延びるか気になるところだ。実際に、以前はメディアを賑わせた『銃夢』の噂は最近ではほとんど聞かない。 かつて『銃夢』は、日本のアニメ・マンガ原作としたハリウッド大作で最も実現性の高い作品とされていた。それが2007年の『トランスフォーマー』の映画化実現を筆頭に、『マッハ Go Go Go』、『ドラゴンボール』、『ガッチャマン』、『鉄腕アトム』などの映画企画に次々と追い越されている。 それでも世界一のヒットメーカーであるキャメロン監督による日本コンテンツ原作の映画化に期待したい気持ちは多くの人が持っているだろう。
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