アニメーションに対してアカデミックな面からのアプローチを目指す日本アニメーション学会は、12月9日に「アニメーション理論の確立に向けて」と題したシンポジウムを東京・世田谷の日本大学文理学部で開催する。 日本アニメーション学会によれば、近年アニメーションの学術的研究は学会や大学といったなかで進みつつある。しかし、そうした研究内容や成果が公の場で議論される機会は決して多くない。 そこで今回、アニメーション理論とは何かをテーマに掲げたシンポジウムを開催する。シンポジウムでは、あらゆるアニメーション研究の基礎となる「アニメーション理論確立」という目的を掲げる際の、現在の課題が何かなどについて話し合う。 シンポジウムにはアニメーションの研究者だけでなく、漫画や映画、心理学などの分野の研究者をパネリストに招く。 シンポジウムのコーディネーターを京都精華大学特任講師でアニメーション史を専門とする津堅信之氏がつとめる。パネリストには漫画理論を専門とする秋田孝宏氏、京都造形芸術大学非常勤講師で映画学の今井隆介氏、東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員で映画史の岡田秀則氏、さらに日本アニメーション学会理事で生態心理学を研究する佐分利敏晴氏が参加する。 シンポジウムでは出来る限りオープンな議論の場を目指す趣旨から、アニメーション学会員だけでない一般からの参加も受付けている。ただし参加人数を把握するために、事前にメールでの参加申し込みが必要となる。 アニメーションの学問というと、世間からはエンタテインメントやポップカルチャーに学問が成立するのかとの誤解もまだまだ多い。また、学問のアプローチも、作品分析など文学、芸術学の領域に関心が集まりがちである。 しかし、表現としてのアニメーションは、エンタテインメントであったり、アートであったり、コマーシャルであったりと様々である。そして、そこから歴史学、技術論、産業論、心理学など様々な研究が派生している。 こうした様々アニメーション研究の核となるアニメーション理論をもう一度考えるうえで、今回のシンポジウムは意味のあるものになるに違いない。日本アニメーション学会 /http://www.jsas.net/シンポジウム「アニメーション理論の確立へ向けて」日時: 2007年12月9日(日) 15時から17時会場: 東京都世田谷区 日本大学文理学部 本館5階 H514教室 最寄り駅:京王線下高井戸駅または桜上水駅【パネリスト】 秋田孝宏(日本マンガ学会理事、漫画理論) 今井隆介(京都造形芸術大学非常勤講師、映画学) 岡田秀則(東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員、映画史) 佐分利敏晴(日本アニメーション学会理事、生態心理学)【コーディネーター】 津堅信之(京都精華大学特任講師、アニメーション史)参加方法 学会員、一般とも参加自由。 参加費: 無料 参加定員:36人(定員になり次第締め切ります) 事前申し込み 必ず、下記の電子メールアドレス宛に、氏名、所属(学校、勤務先等)、連絡先(電子メールアドレス等)をご記入の上、お申し込みください。 連絡先:/sympo07@jsas.net (申込・問合専用アドレス)
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